ドラッカー氏には、名言が数多くあります。
そういう名言は知っておいて損はないでしょうし、そこから自分なりに考えて、実行していきたいところです。
ということで、『ドラッカー名言集』から、こちらの言葉をご紹介します。
集中するほど多くの仕事ができる
「時間と労力と資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数と種類が多くなる。」
『経営者の条件』(p.139)
時間と労力と資源を集中するほど、仕事ができる。
当たり前のことのようにも思えます。
しかし、後半部分の数と種類が多くなるというのは、集中しているわけですから、減るような気もします。
なぜ、集中するほど、やれる仕事の種類が増えるのか?
一つのことに集中すると、能力が上がります。スピードも速くなるでしょう。成果も出やすくなります。
そうなることができたら、別のことを行うときに、上がった能力を活用することができやすくなるでしょう。
よく言われる、「一芸に秀でる人は、多芸に通ず」ということと、似たようなことをこの言葉で、ドラッカー氏は、言いたいのだと思います。
集中することの大切さ
もしそうだとするのであれば、集中することは、成果を上げられることにつながることはもちろんですが、多くのことも行えるようになるということにもつながっていることになります。
これは言われてみれば、わかりますよね。
あれもこれも手をつけてみたけれど、どれも中途半端な人と、一つのことに集中して時間などを使った人とでは、成果が違ってくるでしょう。後者のほうが、大きな成果を上げられると思います。
もちろん、専門バカになってしまうということもあるでしょう。一つの分野でしか活躍できないということもあるかもしれません。
そうならないようにする必要があるのであれば、また別のことも集中して取り組んでみれば良いのではないでしょうか。
何でもできる人でないのであれば
なんでもできる「スーパーマン」でもない限り、限られた時間の中で、能力を高めたり、労力を使うということになります。 何でもできるような能力が高い人であれば、集中しないで、あれもこれもというのもありでしょう。
しかし、そうでないなら、やはり時間や資源を集中することで、成果をあげるというようにしないと、なかなか大きな成果にはつながりにくいと思います。
興味が分散して、あれもこれもやりたくなるという人もいると思います。しかし、それほど能力が高くないなら、集中したほうが、あとあと良いかもしれません。
そして、そうやって集中して行ったことの積み重ねが、別のことを行うときにも活きてくる。もしくは、自分で活かせるようにする。
そういう、集中の大切さを教えてくれる、ドラッカー氏の言葉です。
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