人間関係に悩む。そういう人は多いと言われます。実際にもそうなのかもしれません。
そんな人間関係の悩みの理由は、状況やその人それぞれかもしれません。
ただ、共通しているのは、どうしたら良いかがよくわからないということではないでしょうか。どこから始めると良くなるのか、きっかけ、取っ掛かりがわからない。
だから、悩む。そういう面があると思います。
『人間関係は自分を大事にする。から始めよう』は、まず自分を大切にすることから始めて、そこから人間関係を改善する方法について書かれています。
人間関係を変える3つのステップ
ステップ1 まずは“心地よさ”をきちんと味わおう!
ステップ2 相手と仲良くなる前に、自分自身と仲良くなろう!
ステップ3 周りの人を通じて自分の中に“心地よさ”を生み出そう!
こういうステップで、人間関係を良くしていくということです。
それぞれのステップで、さらに細かいステップになっているので、実際に読んでやってみると良いですね。
なぜ、自分をまず満たすのか?
なぜ、自分をまず満たすと人間関係が良くなるか。本書の基本的な考え方は、こういうことのようです。
「自分が充分に満たされていれば、「与えたり、合わせたり」を行っていても、簡単には疲弊しないためです。
結果、自然体で相手に合わせることができますし、相手の反応に振り回される場面も激減します。たとえ期待した結果が得られなくても、すでに自分は満たされていますから、「まあ、いいや」と笑って済ませられたりもします。」(p.57)
わかりやすく言ってしまえば、余裕があるから、対応できるということでしょうか。
幸せな気分であれば、ちょっとぐらい嫌なことがあっても、そこまで嫌にはならないでしょう。一方で、機嫌が良くないときに、嫌なことが続けば、より一層腹が立つことにもなるでしょう。
だから、まずは、自分を満たしておく。こういうことのようです。
さらに、ステップがある
そして、これは、ステップ1、第一ステップです。
さらに、自分と仲良くなって、周りの人から自分の中に心地よさを生み出すというステップがあります。
ここまで来ると、だいぶ変わってきそうに思います。
詳しくは読んで欲しいのですが、自分が不機嫌にならない、満たされていることで、相手も安心する、そういうことが起きやすくなるということでしょう。
こうなってくると、人間関係も変わりやすくなりそうです。
人間関係は相互作用
ただし、相手もこういうことを知らないと、あまり人間関係には効果はないかもしれません。人間関係については、相手次第のところもあるので、お互いにこういうことを共有できると、より変わりやすいでしょう。
それでも、本書のステップ1、ステップ2を行なうと、自分は心地よくなるはずなので、それだけでも価値があると思います。
たぶんなのですが、いつも機嫌が良い人、満たされている人というのは、自然と自分の心地よさを知っていて、自分と仲良くやっていけているのだと思います。そういう人は、少し他人に関心がなさそうに見えますが、自然体で「幸せそう」に見えるような気がします。
そういう意味で、自分と仲良くするというのは、自分にとって大切なことでしょう。そこが人間関係をより良くしていく基本になっていく。だから、自分を大事にするから、始めるということです。
次は、こういう方法をお互いが知って実行できると、人間関係が変わっていくのだと思います。
3つのステップを知って、人間関係をより良くしたい。そういう方が読まれると、参考になると思いますので、読んでみてください。