『嫌われる勇気』でアルフレッド・アドラー氏に注目が集まりました。
2014年の今年、とても売れている本ですね。タイトルが気になってという人も多いのでしょうし、口コミや売れているからということで読まれた方も多いのかもしれません。
これまでも、何度か紹介しています。
『嫌われる勇気』を活かすには?3つのポイント - ビジョンミッション成長ブログ
今日は、この『嫌われる勇気』ではなく、『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』から、とても印象に残った言葉を紹介します。
『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』【名言】
アドラー氏の100の言葉ということで、小倉氏が、アドラーの言葉から厳選した名言を紹介しています。解説もあるので、わかりやすいですね。
自分が決めていること
「「やる気がなくなった」のではない。
「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。
「変われない」のではない。
「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。」
アルフレッド・アドラー
やる気が出ない、やる気がなくなる。
そういうことはあると思います。
ただ、 やる気をなくしたのは、誰か。
それは、自分ですよね。
自分がやる気をなくした。理由は何であれ。
だとすると、やる気をなくすとしたのは、自分だということです。
少なくとも、この文章でアドラー氏が言っていることは、そういうことだと思います。
決めるのは自分
変わりたいのに変われない、と言ったりもします。
変わりたければ、理想になれるかは別としても、少しでも良ければ、変わることはできますよね。
でも、変わっていないとしたら、変わらないと決めているのは、自分ですよね。
周りや人のせいにしても良くなるか?
周りや人のせいにしても、おそらく良くはならないでしょう。
自分以外の誰かや何かのせいで、やる気がなくなった。
たしかにそうかもしれません。
自分以外の誰かや何かのせいで、変われない。
そうかもしれません。
それで、現状が良くなるのでしょうか。
誰かや何かが変われば良くなるでしょう。そうやって批判するという選択もあると思います。
それで、変わるのであれば、良いかもしれません。
しかし、他人を変えるのは、簡単ではないです。
他の何かを変えるというのも、自分が働きかける、つまり自分が行動しないとなかなか変わらないでしょう。
自分以外、他人や他のことのせいにすると
自分以外のせいにすると、「コントロール」を手放すことになります。
自分ではコントロールができなくなる。そういう面がありますよね。
だから、自分の責任ではないと言えるところも出てきます。責任は逃れることができるかもしれません。
しかし、「コントロール」はできないですから、自分の思ったようには行きにくい。
自分が原因と考えると
アドラーは、「自分が原因」と考えることを言っています。
なんでも自分の原因にするというのは、少し違うと思いますが、自分が原因と考えると、自分が変われば、結果が変わるということになります。
他人を責める必要もなくなりますし、世界が悪いから、ということも減っていくでしょう。
自分が原因ですから。
なんでも自分の原因として考えることが良いかというと、そうでもないと思いますし、他人のことは他人のことという、自分と他人を切り離して考えることも、アドラーは、言っています。
そういう点はありますが、自分が原因と考えられると、自分を変えることも、世界を少し良くすることも自分ができると考えやすくなります。
自分の現状に満足が行かないのは、自分が原因だからだ。
と考えるのと、
自分の現状に満足が行かないのは、他人が悪いからだ。
と考えるのでは、
感じること、考えること、行動が違ってくるでしょう。
自分によって、自分をより良く変えていく。
そういうことを思い出す際に、上のアドラー氏の言葉を知っておくと良いと思います。
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嫌われる勇気の「続編」『幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えII 』が出るようです