人を攻撃している人。ウェブでも見かけますし、路上や電車内、会社の中などでも見かけることはあります。
そんな「攻撃」してくる人は、なぜ攻撃してくるのでしょうか?
『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』
本書を読んでみると、その理由がわかってくるかもしれません。
こちらの『他人を攻撃せずにはいられない人』が売れているようで、先日読んでみました。
たしかに、こういう人はいるなと思うのですが、なぜ攻撃してくるのか、どうすると良いのかが、いまいちよくわかりませんでした。
そこで、『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』 も読んでみました。
「脅威!」と感じるから、「攻撃」してしまう
「他人による「攻撃」から自分を守るために、まず、人はどういうときに他人を「攻撃」してしまうのか、ということを知っておきましょう。
動物は、「脅威!」と感じると、逃げられる状況であれば逃げますし、逃げられない状況であれば戦うようにプログラムされています。
これは「闘争か逃避か(filght or flight)反応」と呼ばれる生理的な反応です。
もちろん人間も動物ですから、自分を守るためのこうした機能、いわば「自己防御システム」がいろいろと備わっています。何か自分の安全を脅かすようなことが起こり、それを「脅威!」と感じると、この「防御システム」が作動するのです。」(p.14)
何かしら、脅威を感じたら、攻撃する。そういうふうな選択をすることがある。
こういうことだそうです。
嫌いは防御反応
こちらの『あなたはなぜ「嫌悪感」をいだくのか』という本では、嫌いという感情は、防御反応だということが書かれていました。
嫌いな食べ物は、命を危険にさらすと「脳」などが判断している。 そういうことの延長で、防御しているということです。
攻撃してくる人も、脅威を感じて、何かを守ろうとしているということなのでしょう。もちろん、脅威を感じたら逃げるという人もいるでしょうし、黙って自分を守っている人もいるでしょう。方法は違えど、攻撃するのは防御したくて攻撃しているということもあるということです。
攻撃も防御のため
そうは言っても、攻撃することが好きという人もいるとは思いますし、ストレス発散ということもあるでしょう。ただ、たしかに、脅威や恐怖を感じるから、攻撃に転じる。そういう心理的な反応はあるように思います。
価値観が揺さぶられたり、自分を否定されたと感じて、人を攻撃、口撃してくる。
それは、自分の危険を感じて、価値観などを守りたいとなって、攻撃しているという面もあるでしょう。
攻撃している人は、自分のことも攻撃している
「他人を「攻撃」するとき、人は実は自分自身のことも攻撃しているのです。
自分が他人を「攻撃」するときのことを考えてみてください。
すっきりさわやかになどならないはずです。
心臓はバクバク。
どこかに突っ込まれる点がないか、と緊張状態になります。
これは当然のことで、「攻撃」するということは、「反撃の標的はここですよ」と相手に示すようなものだからです。」(p.71−72)
人を攻撃すると、攻撃の標的を相手に教えているようなもので、緊張する。自分を攻撃しているようなものだということです。
攻撃しているときに愉快な気持ちにはなりにくい
攻撃しているときには、愉快な気持ちにはなりにくいですよね。これは、緊張するからというのもあるでしょうし、攻撃がそもそも楽しいことではないからでしょう。
攻撃した後は、ほっとするなどして、ストレスを発散するというのがあるのかもしれませんが、攻撃の最中はあまり楽しいというものでもないでしょう。
わざわざ楽しくないことは、やらないほうが良いですよね。
それでも攻撃してしまうのは、やはり脅威や不安を感じるという面があるのでしょうね。
攻撃がなくなる本
ここまでは、攻撃してくる人がなぜ攻撃してくるのかの話でした。
本書のタイトルは、『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』 で、本書には攻撃がなくなる方法、考え方についても書かれています。
それですべての攻撃がなくなるかどうかはわかりませんが、かなり減るのではと思います。
もしくは、攻撃されてもあまり気にならなくなるのではないでしょうか。
他人からの攻撃を減らしたい、なくしたい。そんな方は『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』を読んでみてください。
上司・友人・家族・ご近所… 身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本 大和出版
- 作者: 水島広子
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2014/10/24
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
関連記事