『文章は接続詞で決まる』
もしそうだとしたら、文章において接続詞は大切ですよね。
ということで、文章を書く方は、こちらの本を読んでおくと良さそうです。
接続詞をどう使うと良いのか。このことをかなり詳細に書かれています。
たしかに、接続詞で文章が変わっていくということがわかりました。
プロは、どこから文章を考えるか?
「読者にわかりやすく、印象に残る文章を書きたい。その気持ちは、プロの作家であろうと、アマチュアの物書きであろうと変わりません。
でも、そのためには、どこから手をつけたらよいのでしょうか。
プロの作家は、接続詞から考えます。接続詞が、読者の理解や印象にとくに強い影響を及ぼすことを経験的に知っているからです。」(p.14)
接続詞から、プロの作家は考えるそうです。たしかに、そういう面があるのでしょう。接続詞について触れられている、プロの作家が書いた「文章読本」などがありますし、この本でも、井伏鱒二氏のエッセイが紹介されています。
とは言え、接続詞について、しっかりと学べる本は数少ないです。本書が、その一つでしょう。
接続詞の6つの役割
機能1 連接関係を表示する
機能2 文脈のつながりをなめらかにする
機能3 重要な情報に焦点を絞る
機能4 読み手に含意を読みとらせる
機能5 接続の範囲を指定する
機能6 文章の構造を整理する
接続詞には、こんな6つの役割があるそうです。
機能2 文脈のつながりをなめらかにする
「接続詞はまた、文脈のつながりをなめらかにし、違和感を軽減する機能も備えています。接続詞は文頭に位置し、後続文脈の展開を予告する働きを持つものですから、接続詞があることで、後続文脈をどう読むか、その姿勢が読み手のなかに生まれ、後続文脈の唐突感が減少することになります。」(p.41)
これは、接続詞がない文章を考えると、理解しやすいですね。「そして」や「しかし」などがないと、次の文章の展開を予測しにくいでしょう。
そうだとすると、やはり、接続詞があると、文章は読みやすい、理解しやすくなることがわかります。
文章は接続詞で決まるのか?
ここまででは、文章は接続詞で決まる、というのは、たしかに、そういう面もあるかなぐらいかもしれません。
そういう人こそ、本書を読んでみると良いと思いますが、その理由となる部分を書くかどうか、迷うところです。
なぜなら、おそらく、本書の結論のようなところだからです。
文章において、接続詞が大切。では、どうやって接続詞を使っていくと良いのか?この考え方、方法論が紹介されています。この点が、わかりやすい方法でした。「なるほど、こうやって書くと、文章をわかりやすく書けるようになるだろう」ということがわかります。
ただ、それをここで書いてしまうと、本書を読もうとは思わなくなってしまうかもしれません。
だから、書かないでおこうかと思います。
目次
その代わりと言っては、どうかというのもありますが、目次を紹介しておきます。
接続詞がよいと文章が映える
接続詞とは何か
接続詞の役割
論理の接続詞
整理の接続詞
理解の接続詞
展開の接続詞
文末の接続詞
話し言葉の接続詞
接続詞のさじ加減
接続詞の戦略的使用
接続詞と表現効果
こういった、接続詞のことについて書かれている一冊です。
文章を改善したい。そういう方は、手に取ってみてください。
接続詞とはまた違った視点で、心をつかむ文章テクニックが紹介されている本です。
読まれる文章を書く『一瞬で心をつかむ77の文章テクニック』 - ビジョンミッション成長ブログ