コカ・コーラ社流の問題解決術。
『コカ・コーラ流 100年企業の問題解決術』では、コカ・コーラ社の目標達成や問題解決術について書かれていました。基本的に、企業経営についての問題解決術です。
『コカ・コーラ流 100年企業の問題解決術』(楽天ブックス)
コカ・コーラ流 100年企業の問題解決術 (ハヤカワ・ノンフィクション)
- 作者: デビッド・バトラー,リンダ・ティシュラー,北川知子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/09/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
詳しくは読んでもらうとして、本書を読んで、わたしが考えたことを簡単に書いてみようと思います。
スピードの大切さ
本書を簡単に言ってしまうと、「アジリティ」と「スケール」を「デザイン」で解決しようということです。スピードとスケールを、デザインによって解決する。ざっくりと大きく言ってしまうと、こういう話です。
そして、本書でも書かれていますが、スケールを実現するのが、中小企業など規模がない組織にはむずかしい。
だから、アジリティ、スピードは大切です。
というよりも、スピード以外の「資源」は、小さい組織などにはあまりない。速さが優位性になり得る。
そして、速さについて考えるときには、早く着手するということも考えたいところです。先行することで、実行のスピードは少しぐらい遅くても、先回りできるからです。
先行者の利益と、「小さい者」にとっての先行の価値 - ビジョンミッション成長ブログ
デザインは?
では、デザインはどうでしょうか?
ここで言う、デザインとは、見た目なども含まれますが、どちらかと言うと、「デザイン思考」などのデザインです。
何をどうやる、なぜやる、といったことが入ってきます。「思考」の話です。
『WHYから始めよ!』などが、本書では紹介されていて、どうやって考えることが、目標達成や問題解決につながるのか、ということがわかります。
考えることの大切さ
そうなってきくると、考えることの大切さの話になってきます。
スピードを上げたい、デザインを考えたい。思考の質によって、変わります。
問題解決や目標達成は、実行の問題ももちろんですが、どれだけ思考の質が高いかでも、実行時において、実現しやすいかなども変わってきます。
「設計」がうまくいっていると、実行もしやすい。
これは、計画の大切さというところとつながります。
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計画はプロセスである さらに、先の言葉に、ドラッカー氏は、こう続けています。 「計画はその都度のものではない。うまくいかないものを強化し、うまくいかないものを廃棄していくという連続したプロセスである。測定可能な目標を設定し、体系的なフィードバックを通して成果を評価し、状況に応じて調整していくというプロセスである。」(p.5) 計画とは、調整のプロセスということです。一度立てて終わりではなく、目標達成にもっと良くならないかと調整していく。
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思考をどう「デザイン」するか?
こうやって考えてくると、思考をどうマネジメントするか、デザインするか。
これも、問題解決の実行時に影響してくるでしょう。
単に行き当たりばったりで、行動するのではなく、思考をデザインしていく。この方向で問題解決や目標達成を考えてみる。
本書はコカ・コーラという大企業の話ですが、規模以外で参考になることは、スピードと思考の質を高めることができることであり必要なことになるはず。
本書を読むと、そんなことを考えさせられます。そして、これは、意外性のあることではないですが、小さい企業や組織が、どうやって競争で残っていくのかという方向性でもあるでしょう。
こういう意味でも、考えることは大切ですね。
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