『フードトラップ 食品に仕掛けられた至福の罠』マイケル・モス
興味深い本だったので、こちらのブログでも紹介します。
食品メーカーについて、そして加工食品について書かれている本です。
売れる加工食品をどう作るか?
本書では、砂糖、脂肪、塩が、どのように人間の味覚に働きかけるのかということが書かれています。そして、どうして人は美味しいと感じて、食事をするのかということもわかります。
さらに、そこから、では、どうすると売れる加工食品が作れるのか、という話も出てきます。
食品メーカーがおいしいと感じてもらうために、どういうことをしているか。このあたりも興味深かったです。
そして、これが、「フードトラップ」になっている。美味しいと感じてしまうと、やはり買ってしまいますよね。
「業界はひねり技にたどり着いた。たとえば脂肪を「問題児」として減らしたなら、黙って砂糖の量を増やす。そうして消費者をつなぎとめておくのである。」(p.25)
砂糖、脂肪、塩
詳しいことは本書などを読んで欲しいのですが、人は砂糖と脂肪と塩を好む。これらは、人が美味しいと感じる要素と関連している。
そして、美味しいと感じて、大量に摂取してまって太ってしまう。健康を害することにつながっているのではないかということです。
美味しいものを食べたい、食べてしまう。人には、そういうところがあるでしょう。
しかし、過ぎたるは及ばざるがごとしで、不健康になる。
簡単にまとめてしまうと、このような感じです。
食をどうするか?
食べるものを選ぶ。そうしないことには、不健康になっていきそうに思えました。
食品メーカーがどういう意図で食品を作っているのか。売れるものをつくるというのはあるでしょうけれど、それらをただ美味しいから、食べたいからというだけで食べてしまうのは、長期的な健康を考えると、個人としてはあまりよくなさそうです。
このあたりは、食育や食の知識として知っておきたいところです。
どうやって「フードトラップ」から逃れて、健康にもよく、なおかつおいしい食事をとれるのか。知っておきたいですね。
そんなことを考えたい方が読まれると、興味深く読むことができる一冊です。