正しい日本語。そういうものがあるのかどうかわかりませんが、それなりに適切な日本語を書きたい。文章を書く機会があれば、そんな気持ちにはなりますよね。
『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』を紹介します。
本書は、朝日新聞東京本社編成局校閲センター長の方が書かれたものです。
文例と訂正例が紹介されているので、理解しやすいです。
文章の「基本」を学ぶことができる一冊です。
主語が二つ以上の述語を持たないように
主語と述語は、一対一の関係にする。基本ですが、一文が長い文章になると、守れなくなってしまうこともあるでしょう。
たとえば以下のような例があげられています。
「人生で大切なことは、自分自身でなし遂げたいと思うことが見つかるかどうかで、たくさんの本を読むことは重要だ。」
これは、文を二つにわけて、主語と述語が1つずつにすると良いということです。
「〜たり、〜たり」の表現
行ったり来たりの、二度目のたりを省略することはできないということです。
× 夏休みなので海に行ってサーフィンをしたり、山に登って絵を描くことが多い。
◯ 夏休みなので海に行ってサーフィンをしたり、山に登って絵を描いたりすることが多い。
このようにするということです。
適切な文章はなかなかむずかしい
他にも、同じ意味の言葉を繰り返さない、間違いやすい敬語、ことわざ、「が」と「は」の使い分けなど、が紹介されています。
本書を読んで思ったことは、適切な日本語で文章を書くのはむずかしいということです。
わかりやすく書かれているので、書かれていることを理解はできるでしょう。ただ実践となるとどうでしょうか。また、仮に本書で書かれていることができたとしても、本書だけで十分であるかどうかもわかりません。
本書などでそれなりの知識を得て、まずは書いてみて、文章校正のサイトでチェックする。そんな方法が良いのかもしれません。
日本語文章校正ツール - フリーで使える表現チェック・文字校正支援Webツール
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