ひとり社長やフリーランス、個人事業主。
経理を知っておかないと、決算などで困ったことになることもあるでしょう。
『ひとり社長の経理の基本』
会社のひとり社長がラクに経理を行いたい。そんな方が読むと参考になります。
ひとり社長の3ステップ経理術
ステップ1:集める
ステップ2:記録する
ステップ3:チェックする
この3つのステップを適切にラクに行えば、簡単に経理ができるということです。
経理や帳簿をつけて、こういったステップで行うと、数字を把握しておくことができます。それらを経営に活かすことがしやすくなる。
費用はかかるにしてもこれらを全部自分ではやらないで、税理士に任せられるところもあります。それでも全体をわかっていると、押さえておくポイントを知ることができますね。
ステップ1:集める
何を集めるかというと、売上と経費の証拠を集める。
こういうことということです。請求書や領収書などを集める。売上と経費に関連することは、「すべて」集める。
ビジネスに関して、お金が動いたら、全部集めておく、というような考え方でしょう。そして、それをいかにラクに行うか。そういったことが書かれています。
ステップ2:記録する
集めたものを、会計ソフトに記録する。その記録の仕方、帳簿のつけ方、仕訳について書かれています。
集めたら、会計ソフトに記録する。そうしておけば、次のステップ3のチェックがしやすくなります。記録の方法は、いわゆる「簿記」の話で、「仕訳」を知っておくと良いのですが、その押さえるポイントも紹介されています。勘定科目も紹介されています。
ステップ3:チェックポイント
チェックは、決算書につながりますし、税務申告にも関係していますが、経営に活かせるようにチェックするポイントがあるということです。
例えば、お金のチェックポイントは、以下の4つです。
残高が増えているか。
お金がいくら残っているか。
税金を差し引くとどうなるか。
営業活動でいくら稼いでいるか。
とくに、お金が残っているかはチェックしておきたいことです。キャッシュがなくなると、倒産してしまいますから。
ステップの細かいところを知って実践する
この3ステップは、ラクに経理を行う「考え方」の基本ですね。
それぞれステップの細かいところは、さらに詳しく本書で書かれています。 そこから、それぞれの詳細を知って、実際にできるようにすると、手間がかなり減っていくでしょう。
そして、押さえるポイントもわかるので、何をしたら良いかを把握しやすいと思います。
経理についての頭の整理に読んでみると参考になる本です。
起業すると、実務の細かい部分というのでしょうか、意外とこういうところがわからなかったりします。税理士に聞いても良いのでしょうけれど、費用と時間がかかったり、教え上手ではなかったりもします。
本である程度知っておいて、細かいところを専門家に聞くというようにも使えるでしょう。基本を押さえておくと、実践や応用に良いですね。
会社経営者向けなので、フリーランスの人にそのまま全部使えるわけではないところもあるかと思います。それでも、流れやステップの基本などは同じなので、使えるところを使うと良いですね。
関連記事