誰にでも、自分の考えや意見というものがあるでしょう。そして、その考え方に、だいたい従って生きている。
それは、無意識だったり、意識的だったりするかもしれませんが、わたしもそうですし、多くの人がそうだろうと思います。
自分の考えで、自分を縛らないようにすると可能性が広がる
自分の考えに「縛られる」と、不自由
それは、自然なことなのだろうと思いますが、自分の考え方で、行動を縛ってしまうと、可能性が狭まっているかもしれません。
たとえば、「好きなことだけやる」「嫌いなことは、やらない」と考えていると、「嫌いなこと」をやった先に、大きな好きが待っていても、わからないかもしれません。変な話ですが、好きにこだわって、もっと大きな好きが見つけられないこともあるでしょう。
わたしは、ビジョンが大切だとは思っていますが、ビジョンにだけこだわっているわけではありません。もっと良いものがあれば、それもありだなと思っています。「より良い」にこだわっていると言えるかもしれません。
「自分の考え」や「意見」よりも、「現実」のほうが素晴らしいことがあるかもと考えています。そう考えると、自由に近づけるように思えます。
考えに縛られないようにするには?
考えにこだわること自体は悪くはないのかもしれませんが、こだわりすぎたりせずに、もっと別の見方ができると、可能性は広がりそうです。
では、考え方にこだわりすぎず、縛らないようにするには、どうすると良いのでしょうか?
自分が今どう考えていて、そしてどんな考えでその行動を選んでいるかは、なかなかわかりにくいので、変えにくいところがあります。だから、簡単ではないことだろうと思いますが、いくつか考え方があると思うので、3つほど書いてみようと思います。
ちなみに、どれも、紙に書き出しながら考えると、頭の中だけで考えるよりなお良いですね。書き出すことで、「見える化」すると、考えを扱いやすくなるというのがありますから。
さらに、簡単な頭の整理方法を知りたい方は、以下の記事をどうぞ。
うまく考えられず頭の整理ができないのは、知識・情報が足りないから
こういう方法を知っていて、使いこなせても、うまく考えられないときというのがあります。 そういうときは、たいてい必要な情報や知識が足りていないことが多いです。
うまく考えられず頭の整理ができないのは、知識・情報が足りないから - ビジョンミッション成長ブログ
1 自分がどうしたいのか?を考える
まずは、自分がどうしたいのか?を考えると良いでしょう。
「自分の基準」を考えるということです。
好きなことをしたい、楽しいことをしたい、必要なことをする、やるべきことをやる。
いろんな選択基準としての考え方があります。
そんな中でも、結局、自分はどうしたいのか?どこに向かいたいと思っているのか?そういうことを考えると良いですね。
やってみて、さらにやりたいと思うかもしれませんし、別のことをやったほうが良いと思うこともあるでしょう。
わたしの場合は、あまり「好き」を選択の基準にはしていません。嫌いなことでも、大きなやりたいことのために必要なら、やるぐらいの気持ちでいたりします。そのほうが可能性が広がる、実現しやすくなると思うからです。 しかし、好きなことをしたいと思うなら、そうすれば良いと思います。
それで、やってみてダメなら、また考えて、別の方法を考えるでしょうから。
2 「大切なこと」を知る・原理原則などを知る
さらに、「大切なこと」は何かを知ると良いです。「原理原則」や「法則」と呼ばれたりするものです。もちろん、単に誰かがそう言っているものもあるので、再現性があるのかは、確認する必要があります。
こちらは、「世界の基準」を考えるということです。
これがわかると何が良いか。
簡単に言ってしまえば、実現することと、実現しないだろうことがわかります。
どんなにやりたいことでも、現実世界で不可能なことはあるでしょう。
少なくとも、今の時代には、タイムマシンはないでしょうから、未来や過去には行けません。人間の寿命も、21世紀初頭においては、120歳前後がほぼ最長でしょう。
変えられることと変えられないことを知る。
ここがわかると、どういうことに挑戦すると、自分には可能か。そして、どうしたら可能になるかということが見えてきやすいです。
好きなことをやると成功しやすいと言ったりします。しかし、「好きなこと」をやるから、「成功する」のではなくて、成功するように行動した結果、そのとおりになったから、成功したのだろうと思います。何かを実現するための成功の必要条件があったとして、それらをすっ飛ばして無視して、実現できるということは、ありませんよね。
3 「可能性が広がるほうはどちらか?」と考える
上記2つは、意外と面倒というか、よくわからない話かもしれません。
だとしたら、 「可能性が広がるほうはどちらか?」を考えてみる。
たとえば、転職や就職するとして、同じような給料なら、将来性がありそうな職業や企業を選んでみる。資格を取るなら、今必要なことよりも、これから先の将来に必要になりそうなことを選択する。
といった感じです。
好きなことがあって、選択したいなら、選択すると良いと思います。好きなことは情熱を注げるでしょうから。
ただ、好きなことが、うまくいくとは限らない。もちろん、やりたいことが、うまくいくとも限りません。
だから、やりたいことがあるなら、やりたいことをやる。好きなことをやりたいなら、好きなことをやる。 としても、やりたいことも、好きなこともないなら、その時点で、可能性が広がりそうな選択をする。
厄介なことに、未来のことは、わかりにくいです。
こういうことを考えるために、シナリオプランニングやシステム思考といった方法がありますが、 未来の予想はあたりにくいですから。
このあたりに興味がある方は、以下などが参考になります。
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まとめ:自分、世界、可能性
上の3つの考え方は、1は自分の基準、2は世界の基準。3は、可能性を直接自分なりに考えてみる。
こういうことです。 他にもあるかもしれませんが、だいたいこんなところではないでしょうか。
自分がどういう考え方をしているか。その考え方から、どんな行動をしているか。そして、結果として、どんな成果が出てくるか。
意外とわかりにくいです。とくに、「自分の考え」は、書き出すなどしないと「目に見えない」ので、なおさらわかりにくい。自分の考え方を、自分が見てみて、それが良いのか悪いのか。考えてみると良いですね。
まあ、これがなかなかできないからこそ、「コーチ」が必要になるわけです。自分のことは、自分ではわからないなどと言いますから。
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