インセンティブやモチベーションについて、このところ考えていたりします。
そこで、こちらの本を再読しました。
『モチベーション3.0』
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
- 購入: 101人 クリック: 5,453回
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人を動かすもの・インセンティブとモチベーション『ヤバい経済学』 - ビジョンミッション成長ブログ
- 作者: スティーヴン・D・レヴィット/スティーヴン・J・ダブナー,望月衛
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2007/04/27
- メディア: 単行本
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こちらの記事の続きで、インセンティブ(外的誘因)とモチベーション(ドライブ・内的要因)の内的要因がどこから来るのか。
このあたりを知りたいと思って、『モチベーション3.0』を再読してみました。
(詳しいことを知りたい方は、『モチベーション3.0』をぜひ読んでみてください。)
モチベーションの3つの段階
モチベーション1.0 生理的動因
モチベーション2.0 アメとムチ
モチベーション3.0 自律性、マスタリー、目的
3.0ということで、3つの段階があります。それぞれの段階はこんな感じのようです。今は、3.0の段階に入りつつあるということです。
とくに目的を自分で決めて、自分で行う。そういうことにやる気を感じる、ドライブを得ている人が増えていくのかもしれません。
(もちろん、前の段階・バージョンが全部なくなってしまうということではなくて、変化していくということです。)
どこからモチベーションが来るのか?が気になって
やる気やモチベーションは、どこから来るのだろう?やる気があったり、なかったり。やる気がある人とと、ない人はどう違うのだろうか?
他人が、人にやる気を起こさせることができるのだろうか?
そんなことがこのところ、わたしは気になっていました。これがわかると、自分の行動を改善するきっかけにできそうな気がしたので気になっていたのです。
マーケティング4.0とマズローの欲求5段階説
この『モチベーション3.0』を読みながら考えていたのでは、コトラー氏のマーケティング4.0でした。
マーケティング1.0:製品中心主義(Mind)
マーケティング2.0:消費者志向(Heart)
マーケティング3.0:価値主導(Spirit)
マーケティング4.0:自己実現(Self-Actualization)
これから先は、自己実現を目指す、助けるマーケティングが必要になってくる。
そんな話です。
そして、自己実現と言えば、マズローの欲求5段階説を思い出します。
生理的欲求
安全の欲求
社会的欲求
承認の欲求
自己実現の欲求
自己実現とは?
自己実現と言うと、なんだかよくわかりませんが、ものすごく簡単に言ってしまえば、「なりたい自分になる」ということでしょう。
それは、憧れや理想、そういったものと言えるでしょう。
今の自分から見て、理想のように思える自分。
そういう自分になりたい。自己実現の欲求とは、そういうことなのだろうと思います。
「憧れ」「理想」からモチベーションが出てくる
そう考えると、自己実現のモチベーションは、理想の自分や憧れから出てくるものと言えそうです。
こんな自分になりたい。
だから、向上したい、何かをしよう、行動しよう、勉強しようといったことにつながる。
自己実現の欲求とはそういうことでしょう。
わかりすく言ってしまえば、自分についての理想の未来像、つまり自分像のビジョンから、モチベーションが出てくるのだと思います。
インセンティブは、欲求があるから効く
そして、インセンティブ(外的誘因)の話に戻ると、そういった内的な欲求があるから、外的誘因が効果を発揮するということです。
簡単に言ってしまえば、成長したいと考えている人には、成長できる課題が外的誘因として機能するということです。お金だけではなく。
逆を考えると、お金が欲しくない人(すでにたくさん持っている人など)には、あまりお金はインセンティブにはなりにくいわけです。
ただ、モチベーションは、一人の人間の中では、段階のようにきっちり分かれているものでもないと思います。お金も欲しくて、自己実現もしたい。いろんな欲求が混ざり合っているものだと思います。
とは言え、その強弱はその人によって違ってくるでしょう。
だから、お金が(主に)欲しい人には、金銭的インセンティブが効果があるでしょうし、自己実現したい人には、成長できる仕事などが効果があるでしょう。
欲求に合ったインセンティブが大切ということです。
他人をもし動かしたいということなら、その人の欲求に合ったインセンティブを提示することが必要そうですね。
自分の欲求に合わせてインセンティブを考える
そして、自分を自分でやる気にさせるとしたら、自分の欲求に合わせて、インセンティブを考えると良さそうです。
仕事を選ぶときも、主にお金が欲しいのか、それとも成長したい・自己実現したいのか。
そんな選び方になるのでしょう。
内的要因(ドライブ)から、インセンティブ(外的誘因)を考えてみると、一層モチベーションが出てくるはずです。
そして、おそらく、ここまで考えてくると、マーケティングにも関係していそうだとなんとなくわかってくるような気がしています。
インセンティブ、モチベーション、マーケティング。
このあたりの関係を、自分なりにまとめてみると、頭の整理になって良いですね。
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
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