ウェブにしても、リアルにしても、批判がいろいろと出てきますよね。この世界は完璧ではないからでしょう。
ただ、批判して改善するなら良いのですけれど、批判だけだと、やはり改善はむずかしいなと思います。そして、人間関係もいまいちな感じになってしまいがちでしょう。
そうではなくて、改善できるように伝えられると良いと思うのですが、なぜ批判したくなるのか、それをこの記事では書いてみようと思います。ここを理解すると、批判以外の方法で、伝えようと考えられるかもしれません。
ちなみに、批判しないで改善するための伝え方や考え方は、以下の記事に書きました。
批判しないで「改善する」には?他人と自分を動かす方法と考え方
なぜ「批判」したくなるのか?理由がわかると、批判することが減るかも
批判したくなる理由をいくつか挙げてみようと思います。そこから、批判についてわかってくることもあると思います。
間違っていると思うから
まず、何よりもあるのは、間違っていると思うから、批判するというのはありますよね。
「1+1=2」と思っている人には、誰かが「1+1=5」と言えば、間違っているということで、批判されるでしょう。それは違うとか、間違っているとか、人によって言い方は違ってくるとは思いますが。
逆に、「1+1=2」と思っている人に、「1+1=2」と言っても、批判はされないですよね。
つまり、「正しい」と思っていることと違うことを見つけると、批判したくなる、訂正したくなるということがあるわけです。
間違っていないと思っていて、批判するとしたら、それは、かまってもらいたいとかそういう話でしょう。そう考えると、かまってもらいたい、相手をして欲しいというのも、理由としてあると思います。
憂さ晴らし
また、何か他のことでいらだっていたり、不満があると、あたり散らすような感じで、間違っていようと正しかろうと、批判するというのもあるでしょう。
「1+1=2」がお互いが正しいと思っていても、「何が「1+1=2」だ、もっとおもしろいことを言え」とか言われたりするかもしれません。
八つ当たりに近いですね。
人やモノを批判するときには、こういう理由もないことはないでしょう。
誰かに批判されたから
そして、誰かに批判されて、その批判された相手には言い返せないから、他のことや人を批判するというのはありますね。
上司に批判なり怒られて、部下なり後輩を怒る。ある意味、憂さ晴らしという面もあると思いますが、アラ探しをして、自分のうっぷんを晴らすとか、自分も批判する側に回りたいとかあるでしょう。
自分を守るため
これは、子供がよくやる方法でしょうね。
親に怒られたら、兄弟なり、友人もやっているといって、批判の矛先を別に向けようとするとか、自分を守ろうとする。
「だって、◯◯ちゃんもやっている。」とか「もっとひどいことをしている」とか。自己弁護なり、正当化なり、相対化なりしたいのでしょう。
いずれにしても、自分を守りたいのでしょうね。
改善させたい
あと、相手なり、物事を改善させたくて、批判するというのはあるでしょう。
たとえば、「ブラック企業はダメだ」とかもそういうものかもしれませんし、商品へのクレームも改善の欲求からというのはあると思います。
より良くして欲しいから、批判するというのはありますね。
「自分の欲」か「正義感」
他にもあるかもしれませんが、こう見てくると、「自分の欲」か「正義感」といったところが、批判のモチベーションというか動機になっていると言えるようです。
自分の何かしらの欲を満たすために、人なりモノを批判する。
より良くしたいなどの正しさを求めて、批判する。
こんなところでしょう。
どちらにしても、うまくいかなさそう
ただ、どちらも、あまり成功しない感じがありますね。うまくいかないように思えます。
人やモノを批判しても、必ずしも改善されるとは思えません。
正しさなどを求めて、批判しても、相手が変わるかは相手次第です。
たぶんなのですが、批判する人は、自分がやるという選択肢がないのでしょうね。
自分も一緒に行う。そういうところが少ないから、自分は楽ではありますが、他の要因に左右されて、あまりうまくいかないというのがありそうです。
やはり自分も相手も動かす技術が必要なのでしょう
もし、うまくいくようにしたいなら、やはり、自分も相手も動かす技術が必要なのでしょう。
だから、交渉に似ているのだろうと思います。
「批判」よりも、「交渉」という感覚で、人なり社会なりと付き合うと、うまくいきやすいというのはありますね。
このあたりを考えたい方は、こちらの本などを読んでみてください。
『人を動かす』なども参考になると思います。
人を動かす三原則『人を動かす』から・デール・カーネギー【書評・感想】
批判したくなる気持ちはわからなくもないけれど
批判したくなる気持ちはわかりますよね。とくに、改善したいから「批判する」というのはあると思います。間違っているのだから、批判して当然。そういう考え方もあるでしょう。
ただ、批判しても、よくなるとは限らないとしたら、あまり意味がないことになってしまいます。としたら、批判という方法よりも、もっと違うアプローチをしたほうが、改善される可能性は高くなるでしょうね。
というか、なりますね。わたしの経験上は。
「理」を伝えて、「利」も伝えれば、たいていの人は、動きます。逆に、「批判」したら、相手の言葉を聞きたくなくなるというのはあるでしょう。
目的や目標に合ったアプローチをしたほうが良いですよね。
単に批判して、相手の間違いを指摘して、すっきりしたいというのなら、それもありですけれど、関係は良くなりにくいです。しかも、批判したことが改善されないなら、ただの愚痴になってしまうかもしれません。
なぜ批判するのか?その目的や理由を考えてみる
なぜ批判するのか?その目的や理由を考えてみると、目的に合った別のアプローチがあるかもしれません。このあたりを考えると、もっと目的を達成できることになりやすいです。
批判や否定でうまくいっていないなら、考えたいところですね。