わたしは、おすすめされた本をなるべく読もうと思っています。それは、いくつかメリットがあるからです。といっても、時間の関係もあるので全部ではないのですが、おもしろそうと思ったら読んでみようと思っています。
以前は、そうでもなかったのですが、最近はとくにそうです。それは、やはり薦められた本を読んでみて、良かったことが多かったからです。
すすめられた本を読む理由やメリットについて書いておこうと思います。
おすすめされた本をなるべく読む理由とメリット
あとから、その価値がわかる
最近とくに感じているのは、その本を読んだときには、そこまでその価値や意味はわからなかったけれども、あとからわかることがあるということです。
コトラーのマーケティングの本などは、読んだ当初は、そこまでどうかなと思っていました。当たり前すぎるというか、他の本にも書かれていることがまとめられているというか、こちらが元なのでしょうけれど、知っていることのように思ったりもしました。
そんなコトラーですが、ときどき再読すると、そこから「そういうことか」と今までよくわからなかったことがわかったり、「こうすれば良いかも」といったヒントを得たりします。
はじめて読んだときは、よくわからなかったことも、経験や知識が増えて、あとからわかるということがあります。
読んだときにわかると一番良いのでしょうけれど、そのときは、わからなかったりする。薦められた本は、知識や経験が足りないと意味などがよくわからないうこともある。そうすると、はじめて読んだときはつまらないと思っていたことも、あとから読んでみて理解できて、おもしろくなったりもしますね。
良書であることが多い
また、すすめられた本が良書であることは多いですよね。人に本を勧めるというのは意外とむずかしいものです。おもしろいと思うことが似ているのであれば良いのですが、違う人にはなおさらです。
それでも、おすすめということだと、おすすめされていない本よりは、おもしろいことが多い。良書であることは多いですね。
本は、読んでみないとわからないところが大きいですし、読むにはそれなりの時間がかかります。だから、なるべく「外さない」ということが、本を「活かす」には大切でしょう。仮に100冊読むとして、どうでもよい本を100冊読むよりは、良書を100冊読んだほうがいいですよね。
しかし、意外とこれがむずかしい。できれば、外したくないわけですが、読まないとわからないところが大きいですから、どうにか当たりの本を見つける確率を上げたいところです。人からのおすすめの本は、比較的良書が多いでしょうから、外さないという意味で良いですね。
もちろん、自分にとってということになるので、必ずしもおすすめが自分にとって良書になるとは限りませんが、その可能性は高いでしょうし、何より書店で探すよりも比較的効率的でしょう。読書の時間を有意義で有益なものにするには、限られた時間内で、なるべく良書をたくさん読みたいものです。そう考えると、自分だけではなくて、他人のフィルターも、そこそこ当てにはなるはずです。Amazonなどで、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」というのは、意外と有益なのと似ているところはあるでしょう。必ずしも当たるとは限らないけれど、外れにくいという感じですね。
おすすめされた本を読むメリットは、話が合うようになる
また、薦められた本を読むと、相手と知識や情報が共有できるので、話が合うようになります。
たとえば、アドラーの話をするのは、なかなかむずかしいところがありますが、『嫌われる勇気』を読んだことがある人となら、「目的論」ということを共有するのは比較的簡単ですよね。情報や知識を共有するのが、効率的になります。話が合うというか、話ができるようになりますよね。
『幸せになる勇気』【感想】アドラーの教えII、幸せとは何か?愛とは何か?
嫌われる勇気の「続編」『幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えII 』が出るようです
また、話が合う合わないというのは、結構共通の体験をしているかどうかに左右されるところはありますよね。同じ地方の人に親近感を持つのは、その地域特有の情報などを共有していたりすることがあるからだったりするでしょう。そういう意味で、本も、同じ「体験」を共有する方法の一つだったりもします。情報を共有するだけではなく、仲良くなるための一つの手段にもなりえますよね。
だからおすすめの本を人に聞くようにしています
だから、わたしは、話の流れで聞けそうなときは、最近のおすすめの本を人に聞くようにしています。そうすると、話題にもなりますし、おすすめの本も知ることができますから。
これは、本だけではなくて、レストランやアプリ、映画その他いろいろと話題にできますね。おすすめを聞くというのは、話の話題にもできることなので、雑談には良いかもしれません。
ちなみに、わたしが最近読んだ本では、こちらの『ハーバードあなたを成長させるフィードバックの授業』がおもしろかったです。
【感想】『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』
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『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』ダグラス・ストーン,シーラ・ヒーン 他人からのフィードバック。うまく受けとることができれば、自分の成長に活かすことができますよね。 逆に、うまく受け取れないと、なかなか成長できないかもしれません。 自分に必要なことが、自分でわかって、自分で何とかできれば、他人からのフィードバックは必要ないかもしれませんが、そういう人は、あまり多くはないのではないでしょうか。 そうなると、フィードバックをどう受けとることができるかは大切ですね。
【感想】『ハーバード あなたを成長させるフィードバックの授業』 - ビジネス書をビジネスのチカラに
人からの「オススメ本」は良書を見つける一つの手段
「自分が見つけた本しか読まない」と決めていないのであれば、人からのおすすめ本は良書を見つける一つの手段です。良書を見つけるには、新聞などの広告もきっかけになるでしょうし、本の中での参考文献も良書を見つける手段です。「おすすめ本」は、その方法の一つということです。
そして、おみやげやお歳暮などは、「良いもの」を贈ることが多いですよね。同じように人へのおすすめは、やはり良いものをと考える人は多いでしょう。
そういう意味で、人からの「オススメ本」は良書を見つける方法として良いですね。