行動を変えれば、結果が変わるでしょう。しかし、心理的抵抗などで、これまでの行動を変えられないということもあるかもしれません。
人は、頭のなか、心のなかで、いろいろと考えていますよね。
これらを、自分に対する言葉、セルフトーク、と言ったりします。声には出さないので、独り言とは違いますが、心のなかで、「独り言」を言っています。
「何も考えていないのか、自分の頭で考えろ!」などと上司が言ったりしますが、意識があれば、頭の中で何も考えていない人は、おそらくいないのではないでしょうか。
行動して結果を変えたいなら、まず自分の言葉・セルフトークを変える
マザー・テレサの言葉
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
マザー・テレサ
マザー・テレサの言葉に、こういう言葉があるそうです。たしかに、こんなところがあるように思います。
ただ、このはじめのほうの2行は、実は、少し違うところもあるかもと思っていたりします。
言葉に気をつけなさい、それは思考になるから。
思考に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
こんなふうになるのかもしれません。
言葉がないと、思考にはならないというか、言葉なしで、考えるというのはむずかしいですよね。だから、言葉のほうが先のようにも思えます。そして、言葉が思考になって、思考が行動につながっていく。
言葉に気をつける、思考に気をつける。両方とも気をつけたほうがいいのですから、たいした違いではないかもしれませんが。
セルフトーク・思考に気をつける
いずれにしても、セルフトーク、頭・心の中の、独り言、思考を気をつける。
なぜなら、それが、行動になっていくから。そして、行動が結果になっていきます。さらに、行動を続けていれば、習慣になって、習慣を続けていれば、人生になるでしょう。
まず、頭で考えたことに、行動が影響されますね。だから、使う言葉を気をつける。
また、人を動かすために、伝え方を変えて、伝える言葉に気をつけると良い。そう言われたりします。
ただ、その前に、自分の頭の中で使っている言葉が変わらないと、行動が変わらない。伝えていることは変わるかもしれませんが、自分の行動は変わらないので、あまり結果が変わらないということにもなりかねません。
そして、怖いところですが、頭の中で使っている言葉と口から出てくる言葉がずれていると、意外と他人には頭の中の考えが伝わってしまう。 表情などから伝わったり、行動とずれているとわかったりします。
何より、自分は、頭のなかの言葉と言っていることが違うとわかっているので、自分は嘘を言っていると思うわけです。自分のことを嘘つきだなと思ってしまう。
こうなってくると、自分を自分で信じられなくなってきてしまうかもしれません。
こうならないように、まずは自分の思考、自分が頭のなかで使っている言葉を気をつける。ここを考えることは大切ですね。
セルフトークを「ビジョン・望む未来」に合わせて選ぶ
では、どう考えると良いのでしょうか?
それは、自分が望む未来・ビジョンに合わせて、言葉・セルフトークを選ぶと良いですね。
どういうことか?
たとえば、お金持ちになりたいとします。そうしたら、「お金は汚い」とか、「お金は嫌い」とか言わなそうですよね。
お金を好きかどうかはわかりませんが、お金を大切だと思っていることでしょう。
だから、お金は汚いとか嫌いとか思わないで、お金は大切、と思う。そう頭の中で言う。こういうことです。
他のことでも同じですね。自分のスキルアップをしたいなら、
「自分には◯◯ができない」ではなくて、「自分には◯◯ができる(できている)」。
と考える。
英語ができるようになりたいなら、自分は英語ができるようになっている(できる)。
そういうふうに考える。
まず「否定語」を意識してやめてみる
とくに意識したいのは、「否定語」ですね。嫌いとかイヤとかダメとか。
そういうことを頭の中で言っていると、まず幸せではないですよね。イヤなことを頭のなかで言語化すると、イヤな気持ちになります。
イヤな気持ちになりたいなら別ですが、嫌なことがあったとしても、言葉にしないでスルーしてしまえば、それ以上考えないですから、それ以上にはなりません。
言葉にして考えてしまうと、ますます嫌になる。嫌なことは、言葉にしないで、スルーすれば、それまでです。
たとえば、「自分はダメだ。」とセルフトークで思っていると、どんどんダメになっていきやすい。
ときどき、「わたしは◯◯の人間なので」と言っている人がいます。ネガティブな人間とか人見知りとか、言ったりする人がいますよね。あれは、自分のアイデンティティを確認しているところもあるのでしょう。そして、自分で言って、そういう自分になろうとしているところもある。
セルフトークには、そういうところがあるので、自分の頭の中の言葉は、自分がなりたい方向に考えたいところです。
行動を変える前に、セルフトークを変えてみる
行動を変える。意外とむずかしいことかもしれません。やったことがないことは怖いというのがあったりするでしょうから。
そういうことに比べると、頭の中のセルフトークを変えるというのは簡単でしょう。
別に、変えたからといって、頭の中で考えているだけなら他人にはわかりません。とくに大きなリスクがあるわけでもないでしょう。お金を失うということも、それだけではないはずです。
頭のなかの言葉を、自分が得たい結果に合わせて選ぶ。行動を変えるよりも、簡単に実行できますね。
しかし、これは、思考を変えることにつながって、行動を変えることにつながる。そして、結果や習慣も変わることになるでしょう。人生も変わっていく。
コストがかからないで、リスクもほとんどなく、比較的簡単にできる。行動をなかなか変えられないという方は、まずはここから変えてみるというのもありですね。
それでも、うまくできないという方は、以下からもしくはメールでご相談ください。