戦略とは何か?『「戦略」大全』で戦略の基本を知る
戦略は、どこかわかりにくいところがありますよね。言葉のせいなのか、概念が大きいからなのか、理由はわかりませんが、わかりにくいように感じています。
しかし、定義がわかりにくいとしても、戦略の機能、戦略をうまく実行できると、ビジネスや仕事がうまくいきやすいでしょう。
最近、こちらの『「戦略」大全』を読みました。
戦略大全とあるように、事典のように使える一冊です。
戦略ツールキット
この「戦略ツールキット」が使える「キット」だと思いました。
28の戦略が、図解でわかりやすく解説されています。
本書の主張として、状況に合わせて、戦略を使いこなそうということがあります。これだけの戦略を知ることができれば、状況に合わせて、戦略を選んで、実行しやすくなるはずです。
経営戦略全史 50 Giants of Strategy (ディスカヴァー・レボリューションズ)
こちらの『経営戦略全史』と合わせて読んで、使ってみると、戦略の適用に一層生きてくるように思います。
『経営戦略全史』三谷宏治(著):ビジネス書の書評・知識をチカラに
リアクションは、計画と同じくらい重要
「良い戦略は、起こった出来事に頻繁に反応するものだ。将来何が起きるかは、完全にはわからない。計画は予測に基づいて策定するしかない。だから、計画には限界がある。
賢い戦略家は、トラブルに反応することで、戦略の実現を導く。良い反応こそが、すれぐれた戦略をつくるのだ。」(p.58)
未来はわからないから、計画はムダという人もいますが、本書では、そういう立場ではありません。とは言え、計画通りにいかないことのほうが多いかもしれません。
だから、トラブルが起きたときに、どうするか。
ここで、成果が変わってくるということです。
ある程度の計画がありつつ、柔軟に目標に向かっていく。こういうことが必要だということがわかります。
目標を達成すること、目標を超えること
本書では、「未来を形づくるものが戦略」と言われています。こういう定義もありますね。
本書を読んでいて思ったことは、戦略とは、目標を達成すること、さらにできれば、目標を超えること、のように思いました。
目標がないと、戦略とは言えないものかもしれません。
(最低限でも)目標を達成するための方法を考えているものが「戦略」と言える。
そういうことをこの『「戦略」大全』を読んで思いました。
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