素直さが大切。こんなことが言われますし、このブログでも何度か、そんなことを書いてきました。
わたしも、素直な人のほうが、成功しやすいだろうなと感じています。素直に、人がいいと言っていることをやっていく人が、どんどんうまくいくのを見たりすると感じます。
しかし、素直さとは何か?どういうことかは、わかりにくいかもしれません。
ということで、素直さについて考えてみようと思います。
素直だと成功しやすいというけれど、素直さとは何か?を考えてみる
素直さとは、自分の心に従うこと?
ときどき見かけられる話だと、素直さとは、自分の心に従うことだと言われたりします。
これもよくわからない言い方ですよね。
要は、やりたいことをやる、ということなのか?と思ったりもしてしまうかもしれません。それなら、たいていの人は、そうしていることでしょう。
ほんとうは自分のやりたいことはやっていないという人もいるかもしれませんが、それも、結果としては、自分が選んでいるわけですから、自分の心というか考えに従っています。鎖につながれて無理やりというような強制的な状況でなければ、基本的には、自分の心や考えに従っていますよね。
しかし、だからといって、成功するかどうかは、また別の話ではないでしょうか。にお本では、たいていの人は、「自分の心」や「考え」に従っているとは思いますが、誰もが「成功している」わけでもないでしょう。
(どれも「」つきというか、どこまでが自分の考えかや、成功とは何かはありますが。)
素直さ、とはよくわからない?
そうなってくると、「素直さ」とは、よくわからなくなってきますよね。
素直だと成功するというけれど、自分の心に従うことでないとしたら、どういうことなのでしょうか?
次に出てくるのは、素直さとは「良心」だと言ったりもしますね。これも、心なので違うのではと直感的に思うかもしれません。良心とは、良いと思うこと、自分が善だと思うことに従うのを言うのでしょう。
まあ、悪いことに従うということではないだろうと思いますが、良い悪いは、なかなか判断しにくいですよね。時代によっても変わるからというより、人それぞれ、状況によって変わったりもするでしょうから。
素直さが大切というのは簡単なのですが、素直さとは何か?は意外とわかりにくいと思います。
成功から考えてみると?
素直さから直接考えてみると、素直さはよくわからない。
成功から考えてみると、どうでしょうか?
うまくいくかいかないか、ということを考えると、うまくいく原因があって、うまくいった結果ができます。
なんだかよくわからないけれど、うまくいくことはあるでしょうけれど、どこかに原因があって、結果があるということには変わらない。人間の認知ではよくわからないけれど、うまくいく。
簡単に言ってしまえば、成功したいなら、成功する原因を作ればいいですよね。
それがわからない、できないから、成功しない、うまくいかないわけです。
原因と結果。
とてもシンプルです。まあ、現実は複雑なので、一つの原因で成功や失敗という結果が出るわけではないですし、一つの結果が他の原因になったりしているので、考え方自体はシンプルですが、簡単というわけではないですね。
とはいえ、考え方はシンプルです。
そして、原因と結果がつながっているかどうかを考えるのは、論理的ですよね。原因があって結果があると考えないのが、非論理的ということでしょう。
たとえば、食事をしたから、おなかが一杯になった。これを、宇宙人のせいなどにしたらおかしなことになってしまいますし、食べたいと思って引き寄せたのだと考えたら、変な話になってしまいます。
素直とは、原因と結果で見ること
そう考えると、素直であるということは、論理的、原因と結果を適切に見つけられるということでしょう。
適切に見つけるというのは、むずかしいこともあると思います。
わかりやすいのではないかと思うので、「引き寄せの法則」を例にすると、わたしは、あまり引き寄せの法則は信じていません。(引き寄せの法則は、願ったり考えたりすると実現するといったもの)。というのは、そういうのはあるかもしれませんが、単に考えただけで、うまくいったことがほとんどないからです。願ったり、考えただけで、思った通りになったこと。あまりありません。
願ったり考えたりして、行動すると、うまくいくことがありますね。
行動という原因が伴って、成果という結果になる。こういうことのほうが、断然多いです。なので、「引き寄せ」は法則というほどでもないなと思います。法則と言うには、もう少し、頻繁に起こらないと無理がありますね。
そう考えると、原因と結果で考えると、考えや願望だけではなくて、行動が原因になって、結果を生み出すと考えるのが、自然です。(思考や願望は大切ですが。)
素直とは「真理に通ずる心」
そして、素直とは、このように、原因と結果を、適切につなげられるということではないでしょうか。
「素直な心とは、寛容にして私心なき心、広く人の教えを受ける心、分を楽しむ心であります。また、静にして動、動にして静の働きのある心、真理に通ずる心であります」。
「素直な人」が「成功しやすい」理由を考えてみる - ビジョンミッション成長ブログ
こちらの記事でも紹介した松下幸之助氏の言葉。
素直な心とは「真理に通ずる心であります。」
とあります。
真理とは何かはわからないですが、少なくとも、「理」があるでしょう。理とは、理屈、論理。原因と結果。
原因と結果のつながりを、適切に見ることができる。これが、真理に通じていくということになって、素直さにつながっているのではないでしょうか。
「嫌われる勇気」は、素直ではない
逆に、「嫌われる勇気」は素直ではないなと思います。自分がやりたいことをやるために、嫌われる勇気を発揮すると良いなどと言っている人もいます。
たいていの場合は、嫌われて、うまくいくということはあまりないですよね。わざわざ嫌われる必要もありませんし。
仮にやりたいことがあって、それが「悪事」でないなら、自分がやりたいことが、原因と結果でつながっているのかを考えて、やってみればいいだけのことではないでしょうか。わざわざ他人に「嫌われよう」と考える必要はない。
むしろ、うまくいくには他人の協力が必要だからと好かれようと考えるほうが自然です。それが度を越すと、相手に取り入ろうとして、なにがやりたいのかわからなくなる、手段と目的が逆転してしまって、苦しくなる。だから、嫌われよう、というのでしょうけれど、まあ、考え方が、少しひねくれていますよね。
素直に、うまくいくようにしたいなら、好かれればいいですし、それが必要ないなら、考えないで、必要なことをやればいいと思います。
敵を作れば、味方ができる、とか言ったりする人がいますが、わざわざ敵を作るなんて、やはりひねくれていますね。
まとめ:素直さとは何か?
素直さとは、いまいちよくわかりにくいですが、成功とかうまくいくというところから考えてみると、原因と結果を適切につなげようとすることではないでしょうか。
ここを、素直にできる人、やろうとする人が、うまくいきやすい。そういうもののように思います。