伝え方で伝わり方が変わるところはありますよね。
このところ、「強い言葉」について考えていたりします。というわけで、『伝え方が9割』を再読してみました。
というのは、こちらの本に、「強い言葉」の作り方が書かれているからです。
強い言葉を作る5つの技術
1 サプライズ法
2 ギャップ法
3 赤裸々法
4 リピート法
5 クライマックス法
こういった5つの方法を使うと、印象を強くすることができるということです。このネーミングだけでも、少し強い感じを受けるかもしれません。
感動のないコトバは無視される時代
「ただでさえ溢れている情報の中で、個性のない普通のコトバは無視されるどころか、なかったものとして扱われます。」 (p.115)
たしかに、感動というか共感されなかったり、心を動かさないものは、スルーされる時代なのかもしれません。情報が多すぎるからなのか、それとも他の理由なのかはわかりませんが。
「強いコトバ」も使いよう
たしかに上のような方法で、目を引くような言葉を作れる面はあると思います。ここぞというときなど、ときにはわたしも使いたいとこがあります。
ただ、思うのは、普通というか、日常の言葉で伝わることも大切にしたいということです。というのは、オーバーな表現ではない言葉にも伝わる力があると思うからです。もちろん、「伝わる」というのは受け手が決めるところが大きいので、表現だけが伝わるかどうかを決める要素ではないでしょう。
とは言え、伝える側、情報を発信する側としては、表現などをどうするかということも考えるというのは「伝わる」ためにできることの一つですから。
受け取ろうとする人は「受け取れる」可能性が高い
そして、普通の言葉というか、日常の言葉で伝えても、受け取れる人は受け取れるようにも思います。文法がおかしいとか、専門用語を使うとかでなければ、あえて強い言葉を使わなくても、受け取ろうとする人には「伝わる」ものではないでしょうか。
むしろ、伝え方よりも、受け取り方のほうが大切なのかもしれません。
これだけ情報が多い中で、どう聴くことができるかも大切でしょう。
話す技術・聞く技術―交渉で最高の成果を引き出す「3つの会話」
- 作者: ダグラス・ストーン,ブルース・パットン,シーラ・ヒーン,ロジャー・フィッシャー,松本剛史
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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人から学ぶという姿勢が大切なのかもしれません。 こちらの本は、そんなことを感じることができる本でした。
相手の頭の中を考える
本書には、他にも、「ノー」を「イエス」に変える技術ということで、イエスをもらう方法が紹介されています。
そこには、相手の頭の中を考えて、言葉を発することの大切さが紹介されています。 強い言葉も相手の頭を考えて使うことができると良いのだろうと思います。いつでも印象を残す強い言葉を使うというわけではなく、ここぞというときや相手がそんな言葉を欲しいと思っているようなときに使うと良いのでしょうね。
強い言葉を作る技術を知って、どんなときに使うと良いかなどを考えたい方で、まだ本書を読んだことがない方は読んでみてください。
伝え方の前に、人間関係をどう考えるかを知りたい方は、こちらも読んでみると良いですね。表現の前に、相手のことをどう思っているかということの大切さを知ることができると思います。
- 作者: アービンジャーインスティチュート,金森重樹,冨永星
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2006/10/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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