日本経済新聞「私の履歴書」
日本経済新聞で、毎日ほぼ欠かさず読んでいる記事があります。
それは、「私の履歴書」です。
1ヶ月間、同じ人の連載が続きます。私の履歴書ということで、その人の歴史、生まれてからこれまでの仕事や経歴などを知ることができます。
2014年8月は、東大寺長老で、東大寺総合文化センター総長の森本公誠氏でした。
2014年9月からは、元ECB(欧州中央銀行)総裁のジャン・クロード・トリシェ氏が自身の話をされていくということです。
人に歴史あり
人に歴史あり。というように、その人の「歴史」垣間見ることができるので、興味深く読んでいます。
含蓄のある言葉などがときどき出てくるところも面白いところだと思います。
9月1日の、ジャン・クロード・トリシェ氏も、
「私はフランスでも欧州でも自伝を書いたことがない。これまでは与えられた責任に集中してきた。私の義務は現在と未来の数々の課題に取り組むことであり、過去を思うことではないと考えていた。」
と、過去についてあまり重視していなかったということを言われていて、興味深いですし、たしかにあまりトリシェ氏がどういう人なのかは、よくわからないところがあります。
「私の履歴書」が初の自伝の海外の人たち
少し不思議なのは、海外の人がこの私の履歴書が初の自伝のようになっている人が意外と多いような気がします。
トリシェ氏もですが、おそらくドラッカー氏もそうですし、コトラー氏もそうだったりします。インドのタタ財閥のラタン・タタ氏もそうでした。
- 作者: ピーター・F.ドラッカー,Peter F. Drucker,牧野洋
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 単行本
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海外よりも、日本で書きたい。そういう欲求があるのでしょうか。
どういう理由なのでしょうね。
共通点
いずれにしても、個人の歴史を垣間見ることができると、これまでとは違ったその人の一面を知ることができて興味深いです。
そして、さらにおもしろいところもあるように思います。
すべての人ではないのかもしれませんが、たいてい困難を乗り越えてきているというところです。とくに、起業家や経営者はそういう人が多いですね。
困難や危機を乗り越えられるかどうか。
ここが重要なのかもしれません。乗り越えられなければ、成果も出ないでしょうから「私の履歴書」を書くようなこともないでしょう。
連載が本にもなる
そして、この「私の履歴書」で人気のものは、単行本や文庫本になったりしていますね。
そんな本を読んでみるのも、おもしろいです。
過去の状況なども少し出てきたりするので、そういうところからも何かしら感じることができますから。
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