ベストを尽くして失敗したら?
ベストを尽くしても、うまくいかない。そういうことはあるでしょう。
では、ベストを尽くさないほうが良いのでしょうか?
ベストを尽くして失敗したら?『スティーブ・ジョブズ 人を動かす神』【名言】
「結局そんなことは気にしないことにしたんだ。なぜって、これこそ自分がやりたいことだからだよ。もし、ベストを尽くしてそれでも失敗したら?......いずれにしても、ベストは尽くしたってことだよ」
スティーブ・ジョブズ氏は、こう言っています。
自分がやりたいことでベストを尽くして失敗したら、ベストを尽くしたということです。
でも、失敗は失敗です。失敗するなら、ベストを尽くさないほうが良いのでしょうか?
最善を尽くさないほうが良いのでしょうか?
ベストを尽くすと良い5つの理由
1.ギリギリうまくいくかもしれない
2.後悔が少ない
3.次に活きる
4.積み重なる
5.見ている人がいる
他にもあるように思いますが、だいたいこんな理由があるのではないでしょうか。
1.ギリギリうまくいくかもしれない
結果が出るまで、うまくいくかどうかはわからない。最後までどうなるかわからない。
こういうことはあります。
もうダメかもなと思っていたことが、最後の最後でうまくいく。こういうこともあります。
途中で投げ出すと、こういうことは起こりません。
「あきらめたら、そこで試合終了」ということになりますが、まだ終わっていないのなら、ベストを尽くしたら、ギリギリでうまくいくこともあるかもしれません。
2.後悔が少ない
「ベストを尽くしたけれども、ダメだった」というのと、「もっとがんばったらできたのに」というのでは、前者のほうが後悔が少ないでしょう。
最善を尽くしてダメなら仕方がないと思えるでしょうけれど、いい加減にやってダメだったら、残念ですよね。
プレゼンなどで、もう少し時間をかけたら、受注出来たかもしれないということになったら、後悔というか残念ですし、せっかくの努力も無駄に感じてしまうことでしょう。
もちろん、失敗してもまだ本気出していないからとプライドを守るために、ベストを尽くさない。そういうこともあるかもしれません。ただ、それは、結局失敗しているわけで、自分の自信は守られるかもしれませんが、成果にはつながっていないでしょう。
3.次に活きる
ベストを尽くしたけれども、うまくいかなかった。
そういうときには、いろいろなことが学べます。あと一歩がんばったら良かったのか、準備をもっと早めにしたほうが良かったのか、誰かに助けてもらえばよかったのか、そういうことを学べます。
次に活かせる。
ベストを尽くさないと、このあたりが曖昧というかはっきりしません。
たとえば、資格試験の模擬試験を受けたとして、適当に受けたら、自分の実力はわからないですから、何を勉強したら良いか把握できないでしょう。全部ということになるかもしれませんが、それでは、模擬試験の意味があまりないです。
模擬試験はあくまで模擬ですが、模擬試験も本番のように考えて受けると、自分の強みや弱みがわかって良いでしょう。
4.積み重なる
ベストを尽くすことを続けていると、それが積み重なります。
手を抜くことばかり続けていると、手を抜いたことが「積み重なります」。
もし同じことをやるなら、いつもベストを尽くしたほうが、成果に早く近づきやすいでしょう。
経験も積み重なっていくので、ベストを尽くすほうが、成長が早いですね。
だから、続けることが大切です。
続けるための技術について書いています。読んでみてください。
5.見ている人がいる
他人の姿勢などを見ている人がいます。
ベストを尽くせば、手を抜かない人だと見ている人が出てくるでしょう。
手を抜けば、手を抜く人だと見ている人が出てくるでしょう。
自分のことは意外とわからないものですが、他人のことは、案外わかります。
わたしは、セミナーや勉強会で講師をやることがあるのですが、講師側から見ると、やる気のあるなしは、結構はっきりわかります。
受講者だと、人がたくさんいるから、ちょっと気を抜いても大丈夫と思いがちですが、講師側からは見えます。
評価につながるでしょうし、信用にもつながることもあるでしょう。
ベストを尽くさなければいけないわけではないが
必ずしもすべてのことにベストを尽くさなければいけないわけではないでしょう。
重要なことだけベストを尽くす。そういうことでも良いかもしれません。
仕事は、与えられた必要最低限のことを行えば、それで良い。そういう考えもあるでしょう。
ベストを尽くさなかったのだから、次は成功しやすいはず、という考えもあるでしょう。ただ、次にチャンスがあるかどうか。
ただ、差がついていく
そして、差がついていくというのがあります。
ベストを尽くしている自分と、ベストを尽くさない自分。どちらが、成長につながって、成果を出しやすいか。周りから認められやすいか。
ベストを尽くして失敗したら、 単に失敗したのではない。
ベストを尽くさないで失敗したら、チャンスを活かさなかったということでもある。
ベストを尽くしての失敗と、ベストを尽くさなかった失敗。同じ失敗でも、失敗の質が違う。
そして、 エネルギーは使うと、現実を変えていくことがより簡単になっていく。
こんなことあるので、ベストを尽くすと良い、そう考えています。