ブランディングとビジョン
個人でもブランディングをしましょうなどと言います。
ブランディングを考えるにしろ、考えないにしろ、仕事においてブランディングとビジョン、ミッションのことを考えておくと良いと思うので、書いてみようと思います。
ちなみに、ビジョンは、未来のより良いイメージで、目標のようなものです。そして、ミッションは、自分の使命で、目的のようなものです。
ブランディング
ブランディングとはどういうことかはいまいちわかりにくいですが、簡単に言うと、自分のイメージを、他人こういうものだと思ってもらうというようなことでしょう。
IBMなら、ブルー、固い。
Appleなら、反逆、先進。
マイクロソフトなら、帝国。
のような感じでしょうか。
これは企業の話ですが、個人でも同じような話でしょう。あの人は、こんな感じの人。そういうイメージというか、総合的な印象などを「ブランド」と言って、それをつくり上げるのが「ブランディング」なのだと思います。
ブランディングの前に
そうだとすると、ブランディングの前にどういうふうに周りから見られるかということを考えたいところです。
見られたい自分、自社のイメージ。これを先に考えないことには、「ブランディング」という話にはならないのでしょう。
何のためのブランディング?
ブランディングは、マーケティングの一部だと思います。
マーケティングとブランディングについて考えておきたい1つのこと
以前こちらの記事を書きました。より良いを作っていった結果なのではないかと。
何のためのマーケティングなのか?
マーケティングは、売り込みを不要にして、自然と買いたくなっていくもの。
そういうものだとして、なぜマーケティングをするのでしょうか?もちろん売上を上げる、顧客を増やす。そういうことはあるでしょう。
なぜ、ビジネスをするのか?
なぜ、ビジネスをするのでしょうか?
ビジネスを通して、ビジョンやミッションを実現するため。
わたしはそう考えています。
もちろん、売れれば良いという考え方もあるでしょうし、目的など必要ないという考え方もあります。
ただ、多くの企業は、ビジョンやミッションなどを掲げています。それは、いろいろな理由があるとは思いますが、そちらに向かっていくという姿勢の現れでしょうし、そういったビジョンやミッションを実現したいと考えているからでしょう。
ブランディングとビジョン、ミッション
ブランディングは、そういうビジョンやミッションを実現したいと考えている企業、人物として見られるようにするもの。
そういうものだと思います。単に、何かが得意だとか、売り物のイメージということ以上に、どういうビジョンを実現したいと考えているのかを伝えていく。そういう作業でしょう。
パーソナルブランディングというときに、情報発信をしましょうなどと言います。
たしかに、伝えていくことは大切でしょう。ただ、ビジョンやミッションもなしに、情報を発信しても、「ビジョンなどそういうものは自分にはない」ということを伝えていっているだけになってしまう。
ビジョンやミッションが先
ブランディングの前に、ビジョンやミッションが先なのだと思います。
実現したいことがないのに、情報を発信しても、ブランディングにはつながりにくい。ブランディングの話は、Howの話が多いですが、Whatがない、Whyもない、Whereもないとしたら、単に有名になるための話になる。
だから、ブランディングの前に、ビジョンやミッションを考える。実現したいことを見つける。そうできると、ブランディングのHowが生きるわけです。
ビジョンやミッションがあるとブランディングは「不要」になっていく
ビジョンやミッションが明確になると、その実現のために動いていくことになります。そうすると、その行動が、ビジョンやミッションを表現したものになるはずです。
そうなると、周りから見て、ビジョンやミッションを実現しようとしている人・企業というイメージが自然と出来てきます。
わざわざブランディングしなくても、ビジョンやミッションに合ったイメージを周りが作ります。ブランディングは、あまり必要なくなっていく。
やりたいことがハッキリしていて、それをやっていく。
そうしたら、ブランディングなどしなくても、「ブランド」ができる。そういうことです。