『挑戦する会社 世界を変えるビジネス実践法』
日本がこれから変わっていく。そういうことを感じている人は多いかもしれません。
良くなっていくのか、悪くなっていくのか。
見方によると思いますし、未来のことは結局わかりませんから、あくまで予想であって、現実はそのときにならないとわからないものでしょう。
『挑戦する会社 世界を変えるビジネス実践法』
この『挑戦する会社』では、神田昌典氏のこれからの日本についての予想から、どんなビジネスがこれから必要とされるようになっていくかといったことが書かれています。
2020年までに日本は生まれ変わっている
「1つひとつの会社も生まれ変わる時期にある。
東京オリンピックの時までには、社会は外国人に対して今まで以上にウェルカムになり、障がい者に対してもウェルカムになれる体制を整えなければならない。」(p.75)
「日本全体の生まれ変わりが完了したあと、東京オリンピックに対応できたところは発展していくが、発展してかなかったところは、その生まれ変わりで淘汰されていくだろう。」(p.76)
東京オリンピックまでに、日本は変わっていく。
会社も、その変化に対応すると発展し、対応できないと発展できない。
こういうような変化は可能性としてあるだろうと思います。ただ、どこまでの規模かはちょっとわかりません。また、東京オリンピック以外の要素もあるでしょう。
こういう変化があるのではないかということです。
稼ぐ仕組みが大変化していく「V理論」
「今までは比較的、受注型からコミュニティ型の領域だけで市場は十分あった。
しかし、インターネットやSNSの影響で、ここ数年間、コンテンツやプロダクトの金額はほぼゼロ近くになってしまった。」(p.147)
コンテンツやコミュニティ型の収益が減っていっている。
そこで、これからは、プラットフォームやメディア、マネー型が重要になっていくのではということです。
コミュニティだけではなく、コミュニティをプラットフォームやマネーにつなげるようなところが必要になっていくということなのかもしれません。
本書のようになるかどうかわからない
これからの会社の未来について書かれている本です。
未来のことなので、こうなるかはわかりません。こういう方向なのではないか。ということは考えられるでしょうし、自分なりに考える際の参考になります。
ただ、確実にこうなるかはわかりませんし、未来を自ら創造するにしても、こういう方法が良いのかどうか。
といったことを考えたい方が読まれると良いのだろうと思います。
2020年にどうなっていたいか?
2020年もしくは2022年ごろの話です。今が、2015年ですから、これから5〜7年後の話です。
そのときに、本書で言われているようになっているかということもありますが、自分や自社がどうなっていたいのか。 こういったことを考える際のきっかけとすると良い本ではないでしょうか。
未来を創る。その際には、やはり自分がどうなっていたいかから始めてみて、社会がどうなるのかを考えてみる。
自分と社会との関わりを考えて、行動していくというのがあります。
未来のことを語るのは、不確実だから
本書を読みながら、違う未来もあるだろうなと考えながら読んでいました。
本書では、どちらかと言えば、うまくいくことについて書かれています。しかし、その逆もあるでしょう。あまり良くない方向に行くこともあり得るでしょう。
未来を語っても、その未来は不確実です。だから、この記事も、いまいち歯切れの良いことは書けません。
ただ、言えるのは、不確実な中でも、実行していくことで、変化を起こすことはできるだろうということです。その変化の大小には差があるでしょう。
しかし、何かしらの変化は起こせるはずです。
不確実だから、自分や自社がやりたいことを明確にして、やりたいことやビジョンの実現に向けて行動していく。
そう考えると、本書に書かれていることが確実かどうかということよりも、そういう意味で「挑戦する」ということが、大切なのだろうと思います。
どう「挑戦する」か?
未来は不確実です。達成したいことがあるのなら、実行して「挑戦」していく。
こういうことですね。
ということで、わたしも、自分なりに「挑戦」していきたいと思っています。