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交渉は創造である・ハーバードビジネススクール特別講義【書評・感想】

交渉は創造である

交渉というと、どのようなイメージがあるでしょうか。

自分の要求を相手に認めさせるもの。相手から最大限の譲歩を引き出すもの。お互いに妥協できることを探るもの。

人それぞれ、交渉という言葉にイメージがあることでしょう。

『交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義』 マイケル・ウィーラー

交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義

交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義

 

こちらの『交渉は創造である』から、交渉などについて考えてみたいと思います。

本書は、ハーバードビジネススクールでの特別講義として教えられていることということです。

握手

 

交渉からより良いものを創造する

わたしが「交渉」という言葉からイメージするのは、自分の目標を相手から引き出すといったことです。賃金交渉などで、労働者が経営者から、賃上げを認めさせる。そういったイメージです。

そして、おそらく、たいていの交渉というものは、そういうものかもしれません。本書でも、そのような交渉で合意を得るにはという話が主な話でした。

ただ、それだけではなかったことが、印象的でした。

 

こんなエピソードが紹介されていました。

交渉前の目標が達成できないとわかったところで、別のアイデアを思いつき、交渉前の目標以上のことを獲得する。お互いにとって、より有益で得になる結果として、交渉が有意義になった。

そんなエピソードです。

 

交渉は創造である

交渉というと、どちらかがどちらかの主張を認める、認めさせる。そういうもの。

そんなふうに思っていましたが、交渉によって、交渉前よりもお互いにとってより有意義なことを見出す、創り出すこともできるということです。

どちらかがどちらかの妥協点を見出す。交渉には、そういう面もあるでしょう。しかし、交渉には、価値を創造できることもある。

「交渉は創造である。」こう考えていると、交渉は創造のプロセスの一つであって、単なる「値引き交渉」というようなものだけとは限らないということになります。

 

WIN-WIN

『7つの習慣』に、WIN-WINという話があります。

『7つの習慣』まとめ・効果的な人たちの7つの習慣

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

 

お互いにとって、「WIN-WIN」になる交渉をするといったことです。

そういう交渉になるように、解決策などを考えて創造していく。そういうことでもあるでしょう。

交渉は創造である、というのは、「WIN-WIN」とつながっているところもあるように思えます。

 

言葉の捉え方

交渉というと、値段交渉といった言葉が思い浮かぶからでしょうか。

自分の得などを考えて話し合う。そんなふうに考えてしまうところがあったりします。

ビジネスであれば、それ自体は悪いことではないですが、言葉の捉え方で、考え方が変わって、話し合いも変わってしまうということもあるのではないでしょうか。

「交渉は創造である」

こう捉えると、交渉する前に考えていたこと以上の結果を、両者が得られることを考える。そのように考えられるような気がします。

言葉は、その意味するところをどう捉えるかで、考え方などに影響があります。交渉は創造として考えてみる。こうすることで、交渉の結果も変わってくる。そう思えます。

 

他にも交渉術について

このようなこと以外について、交渉をうまく行う考え方や方法についても、本書では書かれています。

 

交渉を創造する。

そのために、参考になることがわかります。

交渉の捉え方を変えて、交渉で創造したい方は読んでみてください。

 

『交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義』 マイケル・ウィーラー

交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義

交渉は創造である ハーバードビジネススクール特別講義

 

 

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