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楽観的が良い?悲観的が良い?『レジリエンス思考』

レジリエンス

目標を達成するためには、試行錯誤が必要になるでしょう。いきなりうまくいく、成功が続くというのは、なかなかむずかしいでしょうから。

うまくいかない、失敗する。

そんなときにも、落ち込みすぎないで、さらに試していく。そういう姿勢を持てると、成功に近づいていくと思います。

そのような思考をする際に、「レジリエンス」ということが参考になると思っています。レジリエンスというと、「耐久力」とか「復元力」といったことなのですが、積極的な意味で言えば、楽観的というか「ポジティブネス」というか、積極性や自発性といったことにも関係していると思います。

こちらの記事でも紹介しましたが、本書を読んでみると、そのあたりのことが参考になるでしょう。

『ヘコんでも折れない レジリエンス思考』 小玉 正博 

ヘコんでも折れない レジリエンス思考: 復元力に富む「しなやかな心」のつくり方

ヘコんでも折れない レジリエンス思考: 復元力に富む「しなやかな心」のつくり方

 

 

機能する楽観性

楽観的が良いか、悲観的が良いか、という話があったりします。

過度なポジティブは、楽観的すぎて、危機や準備不足を認識できません。かと言って、悲観的すぎれば、何もかもうまくいかないとなって行動できないでしょう。

こちらの『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』では、ポジティブ3:ネガティブ1ぐらいが、行動しやすくうまくいきやすいということです。

ポジティブさの重要な6つの事実『ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則』

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則

  • 作者: バーバラ・フレドリクソン,植木理恵,高橋由紀子
  • 出版社/メーカー: 日本実業出版社
  • 発売日: 2010/06/24
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『レジリエンス思考』で興味深かったのは、「機能する楽観性」を持つということです。

過度に悲観的になって動けなくなってしまうというのは機能しませんし、過度に楽観的になりすぎて無謀なことをすれば、失敗するのは当然でしょう。

現実を把握しつつ、うまくいくようにしていく。

機能する楽観性とは、そのような現実を変えていくことができて、目標を達成できるようなものなのではないでしょうか。

 

感情と行動

目標を達成するには、必要なことを行えば、達成できるはずです。

ただ、なかなか動けない人というのは、たいてい考え過ぎというか、悲観的になりがちでしょう。ネガティブに考えすぎてしまう。思考の癖なのかもしれませんが、悲観的な人は、なかなか行動を取れないところはあると思います。

もちろん、悲観的なことも、必要な準備をする方向で使えば、有益です。目標達成のために、無謀な計画をしているとしたら、十分な時間や資金などが必要ということを考える。そんなふうに「悲観性」を使って考えられれば、有益だと思います。

過度に悲観的に陥って、何をやってもうまくいかない、というようにならなければ良いのだと思います。

 

機能する楽観性、機能する悲観性

だから、機能する楽観性、機能する悲観性を持ち合わせると良いのでしょう。

「悲観的に計画して、楽観的に行動する」などと言ったりします。計画の際は、最悪を考えて備えて、行動するときは備えたのだから大胆に、と言った意味でしょう。

一般的にはこれで良さそうですが、これも状況次第のところがあります。

機能する楽観性、機能する悲観性。こういうことを持っていれば、物事によって、楽観的に計画して、 悲観的に行動するというのもありでしょう。

いずれにしても、現実を把握して、目標に必要なことを行っていく。こういうことは変わりません。

ただ、こう言われても、悲観的過ぎる人は、なかなか行動に移れなかったりします。楽観的過ぎる人は、十分な準備ができなかったりするでしょう。

 

感情も「機能する」ということを考えてみる

人間は、感情の動物だと言われたりします。たしかに、そういう面があるでしょう。

そうは言っても、感情をどう扱うのか。

これを考えることができるのも、人間というものでしょう。

だとしたら、感情も「機能する」、目標を達成にはどうしたら良いのかを考えてみるというのもありなはずです。

こう言うと、「ありのまま」がいいという意見もあると思います。たしかに、そういう選択もありです。

しかし、なかなか行動できなかったり、失敗などすると落ち込みやすくてなかなか復活できなかったり、未来について悲観的になって不安にばかりなりすぎるといった人は、考えてみても良いことだと思います。

機能する「感情」。

そんなことを考えるきっかけに、『レジリエンス思考』を読んでみると良いですね。

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