『ビジョナリーカンパニー2』
良い企業が、すごい企業になるには、どうしたら良いのでしょうか?
そんなことを考えたいなら、『ビジョナリーカンパニー2』を読んでみると、参考になります。
『ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則 』ジェームズ・C. コリンズ (著):ビジネス書の書評・ビジネス誌・ ビジネスメルマガブログ:知識をチカラに!
本書は、『ビジョナリーカンパニー2』とあるように、『ビジョナリーカンパニー』の後に書かれたものです。ただ、時間軸というか、話としては、良い企業が、グレートな企業、ビジョナリーカンパニーになるにはという話です。
『ビジョナリーカンパニー』は、ビジョナリーカンパニーとはどういう企業かという話でした。この『ビジョナリーカンパニー2』は、ビジョナリーカンパニーになるには、という内容です。
『ビジョナリーカンパニー』から、ANDの才能とは?【ビジネス・読書】
規律が重要
本書『ビジョナリーカンパニー2』には、意外な話も出てきます。そのあたりも興味深いですが、本書で一貫して出てくることが、「規律」です。
規律ある人材、規律ある考え、規律ある行動。
こういったものが、ビジョナリーカンパニーになるには重要ということです。
規律とは
人の行為の基準として定められたもの
ということです。
基準を守る。これができるかどうかということでしょう。もっと簡単に言ってしまえば、決めたことをやる、こういうことだと思います。
決めたことをやるかどうか。できるかどうか。ここが重要ということがわかります。
三つの円
では、その基準とはどういうことか。基準を守ることが大切だとして、守る基準は何か。
それは、自社が世界一になれる部分、経済的原動力になるもの、情熱を持って取り組みめるもの、という三つの円が重なるところということです。
世界一、儲かる、情熱。
この3つがあるかどうかが、基準ということです。
これらの基準を守っていくことが、ビジョナリーカンパニー、偉大な企業になることにつながっている。こういうわけです。
基準を守っていけるか
規律があるか。規律、基準を守っていけるか。
これが重要で、それを続けていくことが重要ということです。というのは、一朝一夕でできることではないからです。
そして、仮に実現できたとしても、その後、転落してしまっては、まずいでしょう。
転落しないためにというテーマでは、『ビジョナリーカンパニー3 衰退の5段階』というものが、『ビジョナリーカンパニー』シリーズでは書かれています。
危機は素晴らしい機会『ビジョナリー・カンパニー3 衰退の五段階』から
個人の話にも関係している
本書は、企業の話ですが、個人の話にも関係しています。
なぜなら、第5水準のリーダーシップという話があるからです。
ビジョナリーカンパニーには、リーダーがいるということで、そのリーダーの特徴が、第5水準のリーダーということで、謙虚でありながら、不屈の精神を持っているリーダーであるということです。
これは、個人であっても、自分を自分で引っ張るという意味で考えると、大切なことのように思います。
ラグビーのチームとビジョナリーカンパニー
ここまで書いてきて思うことが、ラグビーのチームです。
ビジョナリーカンパニーとラグビーのチームが似ているところがあるように思えます。
ラグビーでは、「規律を守る」といったことが言われたりします。決めたことを守って、できるかどうか。それが勝負を分けることにつながる。規律を守れたチームが勝ち、守れないと負ける。そういう傾向があります。その理由は様々ですが、規律が大切というのは、ラグビーでは言われます。
そして、リーダーだけではありませんが、謙虚でありながら、不屈の精神を持つことも、ラグビーでは大切だと考えられているように思えます。
ラグビーをやると、チームプレーができるようになる。だから、企業でも、重宝される。
こんなことが言われたりしますよね。
スポーツとビジネスですから、違うところももちろんあるでしょう。しかし、チームで協力するというところでは、共通しているところもあるのではないでしょうか。
ビジョナリーカンパニーから学ぶ
『ビジョナリーカンパニー』シリーズから、学べることはいろいろとあると思います。
企業の経営の話なので、あまりビジネスパーソンには関係ないと思う方も多いかもしれません。しかし、個人も1つの「企業」だと考えてみれば、経営の本から学べることはありますね。
何をどう学ぶかは、自分次第だと思います。良い企業から、偉大な企業になるということから何かを学びたい方が読んでみると、得るところがありますね。
『ビジョナリーカンパニー』シリーズは、そんな本だと思います。