『ビジョナリー・ピープル』
- 作者: ジェリー・ポラス,スチュワート・エメリー,マーク・トンプソン,宮本喜一
- 出版社/メーカー: 英治出版
- 発売日: 2007/04/07
- メディア: 単行本
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ビジョナリーな人は、どんな人なのか。本書では、そんな人たちの特徴を探っています。
以前にも内容を少し紹介しました。
やりたいことをやっている人が持つ3つの要素『ビジョナリー・ピープル』
今日は、内容というよりも、その中から気になったことについて書いてみようと思います。
他人の意見を聞く
「どこまでも成果をあげ続ける人は、自分が設定した最重要の目標にひたむきに迫ろうとする。ところが、筆者を本当に、それも何度も繰り返し驚かせたのは、次のような事実だった。つまり、彼らは、その目標に迫ろうとする姿勢のせいで、成果を上げるための違った方法を教えてくれる多くのアイデアに耳をふさいだり、検討の対象からはずすようなことはない、という事実だ。」(p.303)
人の話を聴くことが大事とよく言われます。コミュニケーションでの話でもありますが、アイデアや新しいことを実現するときの話でもあります。
ビジョナリー・ピープルは、より良いアイデアを受け入れる、そういうことができる。
アイデアに、「オープンマインド」なのだろうと思います。もちろん、それが有効かどうかは検討するでしょうけれど、アイデアを聞くということです。
目標に到達するために
「他の人の意見というのは、ある特定の時点での価値観や思考スタイルというレンズを通して見えているさまざまな経験に基づいた判断だ。そのときどきで、究極の目標に到達するためには彼らの視点のほうが有効かもしれないし、自分の視点のほうが有効かもしれない。いずれにしても、異なる見方を総合するほうが、長期間かけて自分が行こうとしているところにたどりつく願ってもない秘法になる可能性が大きくなる。これこそまさにANDの才覚であって、ORの呪縛ではない。」(p.304)
ビジョナリー・ピープルが、アイデアや意見を聞く。それは、目標に到達するため、ということです。
より良いアイデア、方法があれば、もっと速く目標に到達できるでしょう。すごいアイデアがあれば、目標を超えることもできるかもしれません。
だから、アイデアを聞く。
当たり前ですが、批判を聞くというのとは違うでしょう。もっと建設的な意見、こうしたら良くなる、そういう意見を聞く、アイデアを聞く。
そういうことです。
文句や批判から、さらにより良いアイデアをもたらす。そういうものであれば良いでしょけれど、単なる愚痴などは聞いていても、なかなか目標を達成できないでしょうから。
ということで、ビジョンのある人、ビジョナリー・ピープルは、人のアイデアを聞く、というわけです。
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