2014年上半期の映画のヒット作品として、「アナと雪の女王」がありますね。
DVD&Blu-rayの販売が、オリコンランキング史上最速で200万枚を突破したそうです。
また、続編が、子供向け小説として2015年に刊行されるとのことです。
そして、本のヒット作品は、『嫌われる勇気』があります。37万部を超えたということです。
この2つには、似ているところがあるように思います。
「アナと雪の女王」と「嫌われる勇気」の共通点
「アナと雪の女王」と「嫌われる勇気」の似ているところは、「嫌われても良い」と思うところでしょう。
表現は、「アナと雪の女王」では、「ありのまま」ということで、「嫌われても良い」というようにはなってはいませんが。
「嫌われる勇気」のほうでは、タイトルそのままですね。
「自分を表現すること」で「嫌われても仕方がない」
表現こそ違えど、自分を表現して「自由になる」というところでは、共通しているように思います。
「ありのまま」の自分を表現してしまうと、嫌いな人が出てきてしまうかもしれない、だから、自分を抑える。
そういう自分の「不自由」さから解放されて、自分を表現して「自由になる」。
こういう欲求が、どういう理由からくるかは、人それぞれかもしれませんが、人の中にあるというのはわかります。 とくに、日本では、空気を読むことが求められる昨今、そういうことから自由になりたいというのもあるのでしょう。
そして、女性は、時代の変化の中で、求められることや、自分が求めることが変わってきているためでしょうか、自分をどうやって表現するかに悩んだりするものかもしれません。
好かれたほうが良くないですか?
でも、やはり人から好かれたほうが良いのではないか。 そんなことも思わなくもない、ということを、わたしは感じました。
少なくとも、嫌われるよりは良いように思えます。
そのためには、「自分を表現する」ときに、表現の仕方などを工夫するということもあると思いますが、あえて嫌われるようなことはしない、そういう相手を尊重する姿勢があれば良いのではないでしょうか。
当たり前に窮屈さを感じている人もいる
そんなことは当たり前。 そう思う方もいるでしょう。
しかし、当たり前に窮屈さを感じている人もいる。しかも、それなりに多くの人数がいる。
だから、ヒットしているところがあるのではないでしょうか。
「ありのままでいるけれど、少なくとも嫌われない」
「ありのままでいたら、嫌われても仕方がない」というよりも、「ありのままでいるけれど、少なくとも嫌われない」。
こういう感じを探っていく。 そういうほうが良いような気がします。
ここまでできたら、「ありのままで、好かれる」。(たくさんの人に) そういうこともあり得るかもしれません。
自分がどこに向かいたいか
簡単にできることかどうかと言われれば、簡単ではないかもしれません。 それでも、できたら良いですよね。
もちろん「いやそんなことはない、好かれようが嫌われようが、ありのままがいいんだ」、という人は、それで良いと思います。
しかし、そうはどうも思えない。「ありのままで、好かれる」ほうが良いのではないかと思うのであれば、そちらのほうに向かって行くと良いのではないでしょうか。
そう思っている人には、言われることもないことかもしれませんが、あまりこういうことはこれらの作品の感想で聞かないような気もしたので、書いてみました。
「アナと雪の女王」と「嫌われる勇気」。
似たような気持ちのことを扱った作品が、ヒットをしている。「時代の空気」なのかもしれませんね。