自分をマネジメントする7つの心得。ドラッカー『経営の真髄』から
自分をマネジメントする
どうにかこうにか、自分を動かす。
自分を動かして、成果を上げるようにする。
この自分をマネジメントするということについて、ドラッカー氏が、『経営の真髄』で7つの心得を書かれています。
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マネジメントと企業の目的『経営の真髄』ドラッカーから【書評・感想】
セルフマネジメント
セルフマネジメントができないと、なかなか成果を上げるというのはむずかしいでしょう。
誰かがやってくれれば良いかもしれませんが、なかなかそうもいきませんから。
ドラッカー氏が言うには、フィードバック分析をまず行う。そこから何をすると良いかがわかるということです。
フィードバック分析とは、自分の行動が達成したい目標と合っていたかどうかを分析するものです。
そして、そこから、以下のようなことを考えて、自分をマネジメントすることにつなげていくということです。
自分をマネジメントする7つの心得
1 明らかになった強みに集中する
2 その強みをさらに伸ばす
3 知的な傲慢を正す
4 自分の悪癖を改める
5 人への接し方を改善する
6 行ってはならないことは行わない
7 能力が並以下の分野に時間を使わない
ドラッカー氏によれば、このような7つのことを心得として知っておいて、意識して実行すると、自分をマネジメントして成果をあげられるようになりやすいということです。
1・2 強みに集中して、強みをさらに伸ばす
強みでしか、成果をあげられない。
ドラッカー氏はこう言います。
基本的には、そうでしょう。
だとしたら、強みに集中して、強みをさらに伸ばすようにしたいものです。
3 学び続ける
知的な傲慢を正す、というのは、無知を正して学ぶということです。
自分が知らないことを、学ぶ。
これを怠ると、成果を出すことがむずかしくなる。
だから、そういう姿勢が大切というわけです。
4・5 悪癖、人への接し方を改める
成果をあげるための障壁となっていること、例えば怠け癖などがあるでしょう。こういうことを改めると良いということです。
また、人への接し方を改善することも必要ということです。
一人で仕事をしているわけではないなら、成果をあげやすくするには、人との関係も改善したいところです。
6 やってはいけないことは行わない
これは言うまでもないことかもしれませんが、遅刻や信用を失うようなことを行ってはいけないということです。
誠実さ、真摯さが大切ということですね。
7 能力が並以下の分野に時間を使わない
弱みの改善も、ときには必要でしょう。しかし、それらを改善しても、能力が並以下にしかなりそうにならないとしたら、そういうことに時間を使わない。
そして、強みの改善に時間を使うということです。
自分をマネジメントするのは自分
スケジュール管理なども、自分をマネジメントするということに入ってはくるでしょう。
ただ、ここでドラッカー氏が言っている、自分のマネジメントとは、成果を上げたり成長したりするための心得ということです。
強みに集中して、学び続ける。
こういうことを心がけると、成果を出しやすくなるというわけです。
そして、それを行うのは、自分でしょう。
誰かが代わりに行ってくれるという類の話ではない。
自分をマネジメントする。ドラッカー氏の言う、7つの心得などを参考に行っていきたいことですね。
『経営の真髄』