成功する事業の特徴
ビジネスで成功する事業とはどういうものでしょうか?
このことについて、ドラッカー氏がこんな言葉を書いています。
明確でシンプルな事業の定義が成功する企業の特徴
「メディチ家、イングランド銀行の創立者からIBMのトマス・ワトソンにいたるまで、偉大な事業の建設者はみな、明確な事業の定義をもっていた。直感に頼ることなく、明確でシンプルな事業の定義をもつことが、成功する事業の特徴である。」(『ドラッカー365の金言』p.201)
『ドラッカー365の金言』
明確でシンプルな事業の定義。
これがあると成功する企業となりやすいということです。
複雑な定義では、なかなか実行もしにくいでしょう。実行できなければ、成功はできません。だから、明確でシンプルである必要があるのでしょう。
とは言え、事業の定義はどのように考えると良いのでしょうか?
事業の定義は3つの部分からなる
「事業の定義は三つの部分からなる。第一に、組織をとりまく環境である。社会、市場、顧客、技術である。第二に、組織の使命である。これが組織にとっての成果を明らかになる。経済や社会に対し、何を貢献するつもりかを明らかにする。第三に、組織の使命を達成するうえで必要な中核的能力(コア・コンピタンス)である。これは組織がリーダーシップを維持していくためには、いかなる分野で抜きん出なければならないかを明らかにする。」(p.201)
環境、使命、中核的能力。
これが、事業の定義をなすということです。
解釈を簡単に書いてみると、環境とは、自分の周りの状況でしょう。
使命は、ミッションです。何のために事業を行うのか。目的を明らかにすることです。
コア・コンピタンスは、強みと言ってもいいでしょう。
これら3つから事業の定義を考える。
例えば、Googleで事業の定義を考えてみると
例えば、Googleで事業の定義を考えてみると、
・環境:情報、インターネット革命
・使命:Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。
・中核的能力:ウェブ検索などの情報収集、活用能力
こんなところでしょうか。一文で書くとしたら
情報革命時代において、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるように、ウェブ検索などの情報収集、活用能力を活かしていく。
こんなところになるでしょうか。
明確でシンプルです。
個人でも同様でしょう
これは、成功する事業の定義ということですが、個人でも同様のように思えます。
環境と使命と、自分のコア・コンピタンス。
これらを決めて、明確でシンプルな自分の(事業の)定義をすると、それは、成功につながっていると言えるでしょう。
ミッション(目的)を持って、自分の周りの状況を考えて、自分の能力を活かす。
これができれば、成功の可能性は高まるでしょうし、逆に言えば、これがないとしたら、行き当たりばったりで、状況任せとなってしまいます。
そう考えると、企業はもちろんですが、個人でも、明確でシンプルな「事業の定義」を考えてみるというのは、有益なはずです。
明確でシンプルな事業の定義を作ってみる
ということで、
・環境
・ミッション
・中核的能力(コア・コンピタンス)
これら3つを明らかにして、事業の定義を考えてみる。何をやっているのかを考える。
そういう作業はしておきたいですね。
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