スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
ジョブズ氏のプレゼン。
そのプレゼンから学ぶという一冊です。
- 作者: カーマイン・ガロ,外村仁解説,井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ジョブズ氏のプレゼンの特徴を知って、そこから自分のプレゼンの改善などに活用できる本ですね。
3幕構成
本書は、3幕構成になっています。
第1幕 ストーリーを作る
第2幕 体験を提供する
第3幕 仕上げと練習を行う
ジョブズ氏のプレゼンは3幕で構成されることがあるから、本書も3幕でということです。
また、3点で語ると伝わりやすい「3点ルール」ということも言われているので、3幕というのもあるのではないでしょうか。
一番大事な問いに答える
「聴衆は情報を求めている。学びたいという意欲を持っている。楽しみたいとも思っている。製品に関する情報を手に入れ、その使い方を学ぶとともに学ぶ過程を楽しみたい。そう思っている。しかし、人々が一番知りたいのは別のことだ。なぜ注目する必要があるのか、である。」(p.45〜46)
なぜ注目する必要があるのか?なぜ、あなたのプレゼンを聞く必要があるのか?
これに答えること。ジョブズ氏は、こうしているということです。
誰も、必要のないことを聞きたいとは思わないでしょう。忙しい毎日の中で、理由もメリットもないようなことに時間を使いたいという人は、まれです。
だから、なぜ、そのプレゼンを聞く必要があるのか?メリットは何か?これを伝える必要があるということです。
これは、意外とやらないことかもしれません。もちろん、メリットを伝えているつもりだったりするかもしれません。たとえば、商品の機能を説明したりして。ただ、機能の説明では、メリットが伝わっていないかもしれません。
「こういうことができます」だけではなくて、「スピードが上がったので、作業時間が短くなります」としたり、操作がむずかしいといったイメージのある製品なら「簡単にできるので、誰でも使いこなせます」と伝えるまでできると良いわけです。
記憶に残るヘッドライン
「ひとつだけ挙げるとしたら、聴衆に覚えてほしいアイデアはどれだろうか。それを短く(70文字以下)、印象に残る形で、何が何をどうするという文にまとめよう。iPhoneの発表でスティーブ・ジョブズは、こう宣言した。「今日、アップルが電話を再発明する!」」(p.31)
プレゼンのヘッドライン、その「タイトル」を決めるとしたら、どういうヘッドラインにするのか?
これは、何が何をどうする、というような文にまとめると良いということです。こうすることで、何が変わるのかがわかるように伝えるということです。
プレゼンを聞いた後にどうなるのか。プレゼンを聞いた後に、未来がどう変わるのか。ここが伝わるようなヘッドラインにする。こういうことです。
タイトルが魅力的でなければ、そのプレゼンを聞こうとは思わないでしょう。プレゼンで何が変わるのか、それがわかるようなヘッドラインにすると良いということです。
周りを説得できなければ、意味がない
「誰も思いつかなかった世界一のアイデアを思いついても、周りを説得できなければ意味がない。
ーーグレゴリー・バーンズ」(p.4)
少なくとも、ビジネスの世界では、そうでしょう。ものすごい商品を作っても、周りが欲しいと思わないのであれば、売れません。
本当の意味で「すごい商品」であれば、見ただけで売れてしまうものかもしれません。しかし、そういう商品は一握りでしょうし、新しいものは、説明なしでわかるというのは、少数の人です。
その商品の何が良いのか。なぜ、その商品を買う必要があるのか?買うことでどんなメリットがあるのか?どんな未来が来るのか?
これをわかるように伝える。
ビジネスでのプレゼンとは、結局そういうことになるでしょう。
だから、そんな周りを説得できるプレゼンをしたい方は、本書を読んでみて、自分のプレゼンを改善すると良いですね。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンのポイントについて書かれています。3幕構成で、上記以外のことも書かれています。
プレゼンの改善を考えたい方が読まれると、自分のプレゼンの改善のヒントが見つかるはずです。本書は、読んで活用したい本ですね。
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン
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