『ネスレの稼ぐ仕組み』
ネスレと言えば、キットカットやネスカフェバリスタなどで、最近、話題になっていますよね。
本書、『ネスレの稼ぐ仕組み』では、ネスレ日本が、どうやって稼ぐ仕組みを考えて、作ってきたかということが書かれています。その中から稼ぐ仕組みの作り方も、参考になるところがありますね。
稼ぐ仕組みの基本
「稼ぐ仕組みの基本は、たった3つです。
1 顧客はだれ?
2 問題はどこ?
3 どうすれば解決できるのか?」(p.002-003)
顧客の問題を解決する。これが、稼ぐ仕組みの基本ということです。
キットカットでの「きっと勝つ」や、ネスカフェアンバサダーなど、顧客を「巻き込む」ような方法。こういうことも、顧客の「問題解決」を考えていっての手法ということがわかりました。
たしかに、特定のお客様の問題を解決できるようになれば、それがそれなりの市場規模があれば、ビジネスになりますよね。
稼ぐ仕組みを考える、3つの基本はここにあるというのがわかります。
イノベーションを生み出す人と生み出せない人の差は?
「物事の本質を考え、たとえ先輩や上司が無理だと言っても、人と違う行動をしたからこそ売り上げが伸びました。
普通に仕事をしていれば、問題はあふれています。
なぜそういう問題が起こっているのか、どうすればその問題を解決できるか、を考えることです。イノベーションを生み出す人そうでない人の差は、考える時間の差であると私は思っています。」(p.067)
考えること。
これが意外とできないというかむずかしい。
しかし、問題解決をするために考える。どれだけ考えられるかで変わってくるのだと思います。
簡単に思いつくようなことなら、真似されて、終わってしまいますよね。それだけ思いつくのはむずかしいことだから、イノベーションになり得る。
イノベーションの「型」
もちろん、時間を長く考えれば良いわけではなくて、適切な解決策を考えるために考える。それがイノベーションにつながるということです。
イノベーションということだと、最近、『もしイノ』が発売されました。
ドラッカーの企業家の4つの戦略『イノベーションと企業家精神』 - ビジョンミッション成長ブログ
4つの企業家戦略 総力戦略、ゲリラ戦略、ニッチ戦略、顧客創造戦略があるということです。 「これら四つの戦略はいずれか一つを選べというものではない。そのうちの二つを組み合わせ、時には三つを組み合わせて一つの戦略とすることができる。また、はっきり区別できるものでもない。」(p.248) ということで、曖昧な戦略ということです。 ただ、前の3つと最後の1つには、違いがあって、前の3つは、どうやってイノベーションを導入していくかという話で、最後の1つは、イノベーションそのものだということです。
ドラッカーの企業家の4つの戦略『イノベーションと企業家精神』 - ビジョンミッション成長ブログ
ドラッカー氏の『イノベーションと企業家精神』を、女子マネージャーが実践していくという話です。イノベーションを考える際に、こういった本を考えるきっかけにするというのはありますよね。
イノベーションにも、ある程度わかっていることがあります。その「型」を知って、そこから考え始める。
そうすれば、イノベーションを起こしやすい。そんなことがわかります。
イノベーションが、大きな価値に
新しい問題解決の方法。
それらを見つけると、大きな価値になる。
『ネスレの稼ぐ仕組み』も『もしイノ』も、そういったことを教えてくれています。
イノベーションが、大きな価値あることになって、稼ぐことにつながっていく。
ネスレの稼ぐ仕組み 自宅と職場をカフェにした、利益率20%の秘密 胃袋の数が縮小する日本でネスカフェが売れる理由 (中経出版)
- 作者: 高岡浩三
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 中経出版
- 発売日: 2015/09/14
- メディア: Kindle版
ネスレ日本がどうやって稼ぐ仕組みを作ってきたか。
興味深く読むことができました。
自分のビジネスモデルなどを考えたい方が読んでみると、参考になることがいろいろと見つかると思います。読んでみてください。
最新のビジネス書などは、以下よりどうぞ。
速読のコツ