優先順位を決めることが大切と言われています。時間や資源は有限ですから、限られたなかで実現していくには、優先順位を決めておかないと、実現することはむずかしくなってしまうからでしょう。
では、どのように、優先順位を決めると良いのでしょうか?
『決定版 ドラッカー名言集』から、ドラッカー氏の言葉を紹介します。
優先順位を決める四つの原則
「優先順位の決定には、いくつかの重要な原則がある。
すべて分析ではなく勇気にかかわるものである。
第一に、過去ではなく未来を選ぶ。
第二に、問題ではなく機会に焦点を合わせる。
第三に、時流に乗るのではなく独自性をもつ。
第四に、無難で容易なものではなく、変革をもたらすものを選ぶ。」
『経営者の条件』(p.151)
未来のことを優先する。機会を追求する。
優先するのは、未来のことで、過去のことをどうこうしようということではないということです。過去は変わらないでしょうから、未来をどうするかということを優先するということでしょう。
また、問題ではなく機会をつかめるようなことを追求するということです。問題を解決しても、マイナスがゼロになるだけということなどからでしょう。
独自性と変革を選ぶ
時流に乗るよりも、独自性があったほうが、評価されたときに大きいということなどがあるのでしょう。また、変革できれば、リターンも大きいでしょう。
ただ、この二つは、簡単にできることではないようにも思います。
独自性は時代に合っていないとしたら、見向きもされないかもしれません。変革は口で言うのは簡単ですが、実現するのはむずかしいでしょう。
前半2つと後半2つ
前半の2つは、意識的にそうしようと考えて動いていけばある程度、実行できる、実現できることのように思います。
しかし、後半の2つは、意識して行動しても、できるかどうか、あまり実現可能性が高くないことかもしれません。
たぶん、だから勇気
たぶん、だから優先順位の決定は勇気にかかわることなのでしょう。 簡単にできそうなことであれば、勇気は必要がないですから。
優先順位を決めるのは、最終的には勇気なのだということです。
選ぶ、決める。これは、勇気なのですよね。