文章力
文章力を上げたい。
そういう技術について書かれている本は、いろいろとありますね。どれも、参考になるところがあります。
ただ、本当のところ、それで良いのか。よくわからない。そんな感じがいつも残っていました。
本書、『その文章、キケンです!』では、問題を起こさない、炎上しないように部下の文章を改善したいというそんな方に向けて書かれています。
わかりやすくて伝わる文章。
上司の方ももちろんですが、そんな文章を書きたい方に参考になります。
「わかりやすい」と「わかる」は違う
「わかりやすい」と感じることと、「理解している」こととは、必ずしも一致しません。(p.91)
本書で、おもしろいなと思ったのは、この点です。
わかりやすい文章だからといって、内容を理解できているかとは、一致しないこともあるということです。
この表現だとわかりにくいかもしれません。
読みやすいけれども、内容はわかっていない。こういうことだと思います。
理解できる文章を書くために
「理解できる文章」を書くためには、客観的な基準が必要です。文章の読解力を測るモノサシを使い、部下に具体的な指示をしましょう。(p.96)
客観的な基準。
明確な基準がないと、あいまいになります。
あいまいな指示では、部下もわからないでしょう。
だから、客観的な基準があると良いわけで、この点について、本書では紹介されています。
詳細を知りたい方は、本書を読んでみてください。
『その文章、キケンです! ―部下の文章力を劇的に上げる79のポイント』 小田順子 - ビジネス書をビジネスのチカラに
文章でミスや失敗につながってしまう。 そういうことはあるでしょう。 ウェブでも、「炎上」などと言って、マイナスなイメージになってしまうこともあります。 本書では、そうならないための文章力を改善するための方法について書かれています。
『その文章、キケンです! ―部下の文章力を劇的に上げる79のポイント』 小田順子 - ビジネス書をビジネスのチカラに
文章のうまい・下手
良い文章、悪い文章。文章がうまい・下手。
いろいろな文書術の本を読んだり、人の意見を聞きますが、結局良くわかりません。それは、個人の感覚なのではないか。いつもそんな感じがどこかにありました。
それが、本書では、「客観的な基準」を測る方法が紹介されています。
うまい・下手ではないかもしれませんが、理解できる文章とはどういうものなのか。これを測る基準がわかります。
やはり、基準があると、ないよりもはっきりしますし、すっきりします。本書を読んで、すっきりしました。
理解できる文章とは
おもしろい文章やうまい文章。
それは、個人の感覚で良いのかもしれません。しかし、理解できる文章ということだと、これは、個人の感覚ではまずいでしょう。
人によって、理解できる・理解できないとなってしまったら、仕事では問題でしょう。
理解できる文章を書きたい方が読まれると参考になる一冊です。
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