これからのマーケティングとは?『コトラーのマーケティング3.0』
なぜ、マーケティングは重要なのか? - ビジョンミッション成長ブログ
マーケティングについて、先日このようなことを書きました。それでは、これからのマーケティングは、どのようになるのでしょうか?
この本が参考になります。
コトラーのマーケティング3.0 ソーシャル・メディア時代の新法則
- 作者: フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン,恩藏直人,藤井清美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/09/07
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 234回
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これからの話なので、未来にどこまで実際に本書が言っているようになるかはわかりません。それでも考えるきっかけにはなるはずです。
精神への移行
「マーケティングは消費者の精神に訴えかける第三段階へと進化する必要があるだろう。製品やサービスの意図が消費者にとって意味を持ち続けるよう、マーケターは消費者の不安や欲求を理解し、スティーブン・コヴィーの言う「魂の暗号を解く」努力をする必要がある。企業はマインドとハートと精神を持つ全人的存在としての消費者をターゲットにする必要がある。要するに、静止を見落としてはならないということだ。」(p.63)
本書のタイトルに、マーケティング3.0とあるように、第三段階、バージョン3になる必要があるということです。その中で、肉体、ハートだけではなく、精神(その人であることの核)も大切ということです。
肉体、ハートが満たされたら
身体と心が満たされたら、全体としての個人、その人がとくに大切に思っていることが重要になる。それを「精神」と読んでいます。
そして、だから、マーケティングも、その方向で変わる必要がある。
簡単に書くと、こういうことだと思います。
マーケティング3.0
「マーケティング3.0は、企業のミッションやビジョンや価値に組み込まれた意味をマーケティングすることでもある。」(p.77)
意味をマーケティングすること。なぜ、その企業の活動や商品が大切なのか?こういう意味をマーケティングすることが求められる。
なぜなら、精神を大切にする人が増えていくだろうから。
こういうことだと思います。
意味・意義が大切になっていくとしたら
本書で書かれているように、個人が意味や意義を大切にするようになるとしたら、企業などが「意味」をマーケティングすることが大切になっていくでしょう。
もしそうならなければ、これまでどおりということになりそうです。
本書を読んでいて思ったのは、「マズローの欲求5段階説」です。欲求には段階があって、一つの段階が満たされると、次の段階を満たしたくなる。こういうことでしょう。これもあくまで説ですから、 必ずこうなるわけではないかもしれません。
しかし、個人がこのように進むのだとすると、肉体やハートが満たされた人が増えると、これから「精神」を満たしたいと思う人が増えるでしょう。
だとしたら、そのときには、意味をマーケティングすることは大切になるはずです。
そして、そのときになってからでは遅いかもしれません。今から考えておいて、実行してみると良いのでしょうね。
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