好き嫌い。楽しいつまらない。うれしい悲しい。
人は感情の生き物と言ったりします。感情が大切という話はよくありますね。この記事では、思考と感情の関係を書いてみたいと思います。
感情のマネジメント。感情は思考に影響される
感情はどこから来るのか?
感情はどこから来るのか?まあ、脳ですよね。脳のどこかです。扁桃体とか海馬とかあたりが関係しているようです。
そのあたりが反応して、それを解釈して、「感情」になるようです。
思考に感情は影響される
ただ、感情自体は、脳の反応なので、悲しいかうれしいかといったことは、あとからレッテルをつけているようなものかもしれません。
もしくは、考え方で感情は変わってくる。
たとえば、人に何かしてもらったら、お礼を言うのが当たり前と思っている人は、何も言われなかったら、腹が立ちますよね。
部下は言われたことしかやらないもの、と思っていて、部下が言われた以上の気の利いたことを行ったら、うれしいと思うことでしょう。
その人が持っている、考え方や価値観、思考の枠組みや常識などによって、感じることは変わってくる。
感情は、思考に影響されるのですよね。
— こばやし ただあき「知識をチカラに」書評 (@kobabiz) 2016年8月5日
「感情」をどう解釈するか?
一方で、泣くと悲しくなる。笑うとうれしくなる。
こう言ったりしますし、実際脳の中では、そのようではあります。
しかし、うれし涙というのもありますし、苦笑いや笑うしかないというのもあるでしょう。
感情は、解釈でもある。
感情と思考は、つながっている
感情の話をすると、理性と感情という話になったりして、まったく別物のように話したりします。
しかし、両者は、単に脳の機能の話です。機能に名称を付けてわけている。
感情と思考は、別物というよりは、脳の働き方に名前をつけていると思ったほうが適切でしょう。
感情を変えるには?
感情を変えるには、いくつか方法がありますが、そのひとつは思考を変えることでしょう。
遅刻する人に腹が立つ。怒るのをやめたいなら、遅刻してもいいと思っていれば、誰かが遅れてきても腹は立たないとか。
思考を変えたくないなら、行動を変えても良いですね。人が遅刻してきて待つのが嫌なら、待っている時間に読書をするとか、待つ時間は有意義な時間に変える。
その感情は「自然」や「当然」ではない
感情は、自然なもの。自分が感じている感情は、こう感じて「当然」。そう思っている人は多いかもしれません。
しかし、感情が生まれること自体は、誰にでもあることでしょうが、感じ方は人それぞれです。
出てきたその「感情」は、自分には自然なものに思えるかもしれませんが、同じ状況、同じ立場にあっても、誰もが同じように感じるかはわかりません。
電車が遅れてきたら、怒る人もいるでしょうし、怒らない人もいる。
誕生日を祝ってもらって、うれしい人もいるでしょうし、目立つから恥ずかしいと感じる人もいる。
感情は、思考の枠組みで、変わってくるところがある。
好き嫌いも
そして、好き嫌いも、考え方で変わってくるところがありますね。
優しいことを大切だと思っている人は、優しい人を好きでしょう。やさしさは、偽善ぽくて嫌いという人は、優しい人はあまり好きにはなれない。
「好き嫌い」を、「自分らしさ」とつなげている人は、結構多いような気もします。
◯◯が好きな自分は、自分らしい。そういう感覚です。
たしかに、自分の考え方と関係しているので、そういう面はあるでしょう。しかし、考え方が変われば、好き嫌いも変わる(こともある)。
そうなると、◯◯は、△△に変わるかもしれません。ジャニーズを好きだった自分が、政治家を好きになるかもしれません。それは、自分らしさと言えるのか。
好き嫌いは、あまりアイデンティティとは関係ないのかもしれません。
考え方や感情と関係しているので、関係あると思うのはわかりますが。
感情も、マネジメントできる
こうなってくると、感情も「マネジメント」できるということがわかってきます。
支配する=コントロールはできないかもしれません。しかし、どうにか動かす=マネジメントはできる。
思考や行動で、感情をマネジメントする。
アンガーマネジメントなどがありますが、感情のマネジメントのひとつですね。
感情は、自然なものだと思い込まされている?
感情と思考、感情と理性の話になると、感情が自然で、理性が不自然みたいな話になったりします。
これも、解釈ですよね。
「理性」も弱い強いはあるにせよ、人間にあります。人間にとって、「理性」は、ある程度「自然」です。少なくとも、現代社会に生きていれば、それなりにあるでしょう。
ただ、「感情」のほうが強かったり、進化の過程で昔からあるから「自然」だと思っている。だから、感情が大切と言ったりする人もいます。
わたしとしては、単なる機能だろうと思っています。だから、その機能をどう使うのかが大切。
まとめ:「感情」は「思考」に影響される
こう考えてくると、感情はある程度自分で「作れる」ということがわかってきます。楽しいとかうれしいとか、 そういうものが欲しいなら、自分がそう感じることをやってみるとか、思考や行動を変えてみるとかすると良いですね。
感情は、マネジメントできる。
こう考えて、自分でいろいろと思考を変えたり、行動を変えたりしてみると、その感情は、ほんとうに自然なものなのか、といったことがわかってくると思います。
感情も単なる解釈のひとつ。感情を自分のために使えるようにしたいなら、こう考えてみると、変わっていけると思います。
たとえば、こういったことですね。
やる気よりも行動、行動よりも実行。こんなふうに考えてみると、やる気があまりないときでも、行動していくことで、やる気や成果も変えて行きやすいはずです。
「やる気」より「行動」が大切な理由 - ビジョンミッション成長ブログ
成果を変えるには?思考で行動が変わり、成果が変わり、感情が変わる
人は感情の生き物という面もありますが、思考の生き物でもありますし、行動の生き物でもあります。
どうすることが、自分のためになるのか。 考えて、選びたいものですね。