ソーシャルメディアは、ここ数年で当たり前のようになりました。
ソーシャルメディアをビジネスに利用すると良いということを、少し前にはよく聞いたよな気がします。しかし、そこまでうまく活用できている企業があるかというとどうでしょうか。
活用できている企業と活用できていない企業。
何が違うのでしょうか?
そんなことを知りたい方は、こちらの『ハーバード流ソーシャルメディア・プラットフォーム戦略』を読まれてみるとよいでしょう。
ソーシャルの失敗
「私はオフラインの世界では、私たちが交流したいが実現できない交流が数多く存在することを主張したい。これらの実現されていない相互交流が、社会的ニーズ、すなわちソーシャルの失敗なのだ。これらのソーシャルの失敗の中には、新しい人と出会うことができないことと関連している場合がある。これを私は「出会い」の失敗と呼ぼうと思う。また既存の人間関係の中で、自分の個人的な情報を共有したり、社会的支援を分かち合ったりすることができない場合もある。これを「友だち」の失敗と呼ぶことにする。これらの失敗は、なぜ人々はソーシャル・プラットフォームに引き付けられるのかと理由の中核をなしている。」(p.021−022)
オフライン・リアルの世界で実現できないこと。ソーシャルの失敗がある。
これらを解決しようと、ソーシャル・プラットフォームに、人々が引き付けられる、ということです。
この失敗をどうすると良いのか、そして、どうビジネスにつなげることができるのか。
ここが本書のポイントなのだと思います。
ソーシャルソリューションとソーシャル戦略
ソーシャルメディアは、メディアごとに違ったソーシャルの失敗を解決する方法を提供しています。
それらを活用したいと考える人が、集まってくるわけです。
その人たちに、どのようなアプローチをすると、ビジネス上の成果につながるのか。単に、「いいね!」や「シェア」などを増やしたからといって、売上や利益につながるとは限りません。ここがわかっていないとしたら、人を集めたり、人気になるような施策を行って、それで終わってしまうことになってしまいがちでしょう。
そして、そういう企業が多いからこそ、ソーシャルメディアで成功しているという企業があまり多くないのだと思います。
ソーシャルメディアとマネタイズ
ソーシャルメディア上で、ビジネスをするのは好まれなかったりすることもあるでしょう。一方で、ソーシャルメディア上で、上手にコミュニケーションをとって、情報発信が人々の役に立って好感を得て、その結果として、売上などにつながっている企業もあります。
この違いがどこから来るのか。
コミュニケーションの巧拙もあるでしょうけれど、ソーシャルメディアに集まっている人たちが求めていることを理解しているかどうかも大きいのだと、本書を読むと思います。
売り込まれるのは嫌いだけれど、役に立つおもしろい情報であれば、歓迎する。
たとえば、こういうところがありますよね。
ソーシャルメディアを理解することで
ソーシャルメディアを利用して、ビジネスに活用したいとしたら、まずはソーシャルメディアの特性、そこにいる人たちのことや求めていることを理解する。
まずは、ここからなのではないでしょうか。
本書では、ソーシャルメディアの活用に成功している企業から、活用のフレームワークが紹介されています。
知らない・わからないから、ソーシャルメディアをうまく活用できない。こういう面はあるでしょう。
ソーシャルメディアを活用するための戦略を知る。そこから、他のメディアの活用などもわかってくることがありますね。
本書で、提示されているフレームワークを使っていきたいと思っています。
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