自分を変えたい。何かを変えたい。
そういうときに、どうするか?
いきなり大きく変えてみる。そういう方法もあります。
運動不足の解消に、いきなり、フルマラソンに挑戦しようと思う。体重を落としたいから、急激なダイエットを始めてみる。
いわゆる、ショック療法です。
こういう方法でうまくいくこともありますが、そもそも簡単に変われないから、変わりたいと思うものではないでしょうか。簡単に変われる人は、あまり自分を変えたいとは思わないでしょうし、会社や組織なども、簡単に変えられるのであれば、変えたいと思わなくても変わるものではないかと思います。
少しずつ変えることのメリット
だから、いきなり大きく変えるのではなく、少しずつ変えるという方法があります。そのメリットは以下のようなことでしょう。
小さな変化だから、実現しやすい
小さな変化は実現しやすいです。ダイエットで、おやつを食べるのを減らすといったところから始めれば、誰でもできるでしょう。
実現しにくいから、モチベーションが上がるというのはあるとは思いますが、実現できないと挫折感を味わうことにもなります。高すぎる目標を掲げてやる気になったのに、高すぎてできなくて、やめてしまう。こういうことでは、せっかくの行動も無駄になってしまいます。
小さなことであれば、こういうことは起こりにくいですね。
成功体験を積み上げる
小さなことでも、実現できれば、うれしい。成功体験をたくさんできるでしょうから、自信にもつながっていく。
うまくできそうとわかれば、さらに、やっていこうという気持ちにもなりやすいです。
リバウンドしにくい
そして、徐々に変えていくと、「リバウンド」があまりないですね。習慣として変わっていくからでしょう。
一気に変えると、変わったあとに、維持できないで、元に戻るのをどうするか。ということも考えておかないと、せっかく大きく変えたのに、元のもくあみとなってしまうかもしれません。
少しずつ変えることのデメリット
時間がかかる
少しずつ変えることのデメリットもありますね。
一番大きいなデメリットは、大きな成果に繋がるには時間がかかるということでしょう。変化が小さいのですから、あまり大きな成果にはつながらない。
続けること、積み重ねることが求められるというのがあります。
続けられるようになりたい方は、こちらの本をどうぞ。
「続けられる人」と「続けられない人」の違いとは? - ビジョンミッション成長ブログ
「続けられる人」と「続けられない人」の違いとは? なぜ、続けられる人と続けられない人がいるのでしょうか? それは、続けられない人は、続ける方法を知らない。続けられる人は、続けられる技術を身につけている。 こういう違いがあるからでしょう。
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少しずつ変えることは、育てる感覚
少しずつ変えるというのは、種を蒔いて、水をあげて、植物を育てていく。
そういう感じなのだと思います。
大きく変えるというのは、一気に建物をつくる。土台がしっかりしていないと、土台から崩れて、やり直しになる。そんな感じでしょうか。
いずれにしても、少しずつ変えていくというのは、比較的確実に成果が出やすい方法だと思います。とくに、これまでうまくいかなかった人には、有効な方法でしょう。挫折しにくいですから。
小さく始めるか、大きく変えるか
この記事書いている今、日経新聞の「私の履歴書」で、国鉄民営化をしてJRにしたJR東海名誉会長の葛西敬之氏が連載されています。
大きく変えないとダメだということで、国鉄を分割して民営化を推進していっています。小さく変えることがいつでもうまくいくというわけではないでしょう。
大きく変えることが必要なこと、状況もあると思います。
変わりたい、変えたい。
そんなときに、小さく始めるか、大きく変えるか。どちらが適切な方法なのか。考えたいですよね。初めがうまくいくと、その後もうまくいきやすいですから。
何かを変えたいから、何かを始める。そんなときに、こういうちょっとしたことを考えることが、その先の成果につながっている。小さな違いですが、結果に対して大きな影響があることですね。