今朝(2016年1月10日)の日本経済新聞の1面と文化面は、作家の方の話が出ていました。少し対照的な感じがして、おもしろかったので、考えたことなどを書いてみようと思います。
本を活かすか?活かさないか?
イーユン・リー氏
1面の「アジアひと未来」では、北京生まれでアメリカで英語で執筆している、イーユン・リー氏が紹介されていました。日本語訳の最新刊は、こちらのようですね。
独りでいるより優しくて [ イーユン・リー ](楽天ブックス)
デビュー短編集では賞を受賞するなどして、「非効率な独裁国家から高成長国への中国の変貌に光を当てた」(ニューヨーク・タイムズ紙)ということです。
トルストイの「戦争と平和」への付箋だらけの本との写真が印象的です。
社会や心の闇などを書かれているようです。ある意味で、「社会派の」作家なのかもしれません。
東山彰良氏
文化面には、直木賞作家の東山彰良氏がコラムを書いています。東山氏は、台湾生まれの日本在住の日本語で小説を書く作家です。
こちらの『流』で直木賞を受賞されています。
東山氏は、役に立つ物を否定しているわけではないですが、「それでも、こと小説に関しては、わたしが目指しているのは徹頭徹尾役に立たないものだ。」
ということで、役立たないことを心がけている?ようです。おそらく「エンタメ系」の小説と言えるのでしょう。
本は「役立つ」。役立たせようと思えば
わたしは、本は、読む側が役立たせようと思えば、役立つものだと思います。
役立たなくて良いかどうかは、また別の話ですが、エンタメでも社会派でも、活かそうと思えば活かせる。エンタメなら、楽しい時間を過ごして、そこから自分なりに考えて、何かを生み出しても良い。生み出さなくても良い。
書き手がどういう意図を持つかというのはあるでしょうけれど、読み手とがどう受け取るかということもある。
暇つぶしと思えば、暇つぶしになるでしょうし、人生を変えたいと思うとか、社会を変えたいと思って、読むのもありでしょう。
スター・ウォーズ
話は、少し変わりますが、わたしは、スター・ウォーズが好きです。最新作、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」も観ました。
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観てきました・「サーガ」の終わりの始まり【感想・ネタバレ無し】
「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」も、フォースの物語【ネタバレ少しあり】
エンタメですから、そこから何かを学ばなくても良いですが、わたしは、考え方などを学んでいたりします。
役立っていますね。
本も、同じ
本も、活かそうと思えば、活かせるし、思わなければ、活かさなくてもいい。
ただ、わたしは、ケチだからというわけではないですが、せっかくなら、活かしたい。そう思います。そのほうが、より有意義になるように思えるので。
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自分の捉え方
「モノと頭は使いよう。」こんなふうに言ったりします。
本も同じでしょうし、他のことでも、自分の捉え方で、その「モノ」の意味などが変わってきます。
どういうふうに捉えるか。本などについて考えてみるのは、その可能性を考えるのに、おもしろいですね。